2021年9月26日日曜日

ハギ「萩」~秋を楽しむ


散歩の途中に、ハギが咲いていた。赤紫と白のハギが枝垂れ、秋風に揺らいでいた。ハギは「萩」と(草冠)に秋と書くように、秋の草で、秋の七草のひとつになっている。

 

「萩」というと、仙台銘菓「萩の月」を思い浮かべる。仙台に出張した際の、土産物の定番であった。古く歌に「宮城野の萩」として歌われ、萩は宮城県の県花にもなっている。

萩の花は、仲秋の名月のころ咲くことから、萩と月は切っても切れないような取り合わせである。









もうひとつ「萩」で思い浮かべるのは、山口県の萩市である。こちらは萩の花の名所ということではなく、毛利氏が指月山の麓に萩城を建てたところから萩藩と呼ばれた。やはり月と関わりがあるのだろうか、ただ萩の名前の由来は諸説あるようだ。


萩藩は、幕末から明治にかけて長門・周防をあわせ長州藩として、英傑を何人も輩出した。彼らによって、日本の近代の「国のかたち」がつくられた。その生没を並べてみると、

吉田松陰 1830-1859

木戸孝允 1833-1877

井上馨  1836-1915

山縣有朋 1838-1922

高杉晋作 1839-1867

久坂玄随 1840-1864

伊藤博文 1841-1864

 

ほぼ10年の間に、こうした英傑が長州藩で生まれている。ペリーの来航が1853年、そして明治になったのは1868年、幕末から維新をリードした長州人だ。






ハギの花とは関係ない話になってしまいましたが、秋の草「萩」の花から、いろいろ思い浮かべ、「萩の月」を食べて「食欲の秋」を、そして「萩藩」から、幕末維新の英傑に関しての「読書の秋」を楽しみしたいものです。

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