2026年5月2日土曜日

東京異空間418:虫展@東京都写真美術館

 


東京都写真美術館で開催されている「虫展」を観てきました。この展覧会は、解剖学者で、大の虫好きとしても知られる養老孟司の虫を巡る言葉と、被写体である虫の全てにピントがあう深度合成技法を駆使し、昆虫写真の新たな可能性を切り拓いた小檜山賢二の作品の展覧会です。

東京都写真美術館




1.養老孟司「こたえはぜんぶ、虫にある。」

養老孟司は、ベストセラーとなった「バカの壁」などの著書で知られるが、また虫好きで昆虫標本の膨大なコレクションでもよく知られている。この展示においても、養老の昆虫に関する言葉が軸になっている。養老は、虫について次のような考えを示している。

30億年の生きものの進化の歴史において、直面したあらゆる問題の「解答」が、目の前の虫の「かたち」として存在している。

・虫の構造そのものが、自然が問題を解いた結果である。

虫という極小の存在を通じて、自然の摂理や人間社会のあり方を問い直す視点がある。

こうした考え方を端的に表し言葉が、こたえはぜんぶ、虫にある。」である。





2.小檜山賢二「「なんだ、これは?」

小檜山の写真は、数ミリ~数センチの虫たちをデジタル画像処理技術・深度合成を駆使して、すべての部分に焦点が合った一体の虫として表現する。これを「マイクロプレゼンス」と呼んでいる。そのコンセプトは、「日常的な環境の中に存在する小さなもの、肉眼ではその詳細を知ることが出来ない微細な構造を可視化して、その小さなものの存在を実感させる」というもの。

小さな昆虫を接写レンズを使って撮っても、焦点深度の関係で、一部分しかピントを合わすことが出来ず、その他はピンボケになってしまう。この問題を解決するために、被写体に対し、平均3050,多い時は100枚以上もピントを変えて撮影し、ピントの合ったところだけを、コンピュータ上で合成する。それが、マイクロフォトコラージュという手法である。

触角の先から、胴体、脚の先端の爪まですべてにピントが合っている昆虫写真は、見る者にこの世のものとは思えない不思議な感覚を引き起こす。驚きと不思議に満ちた虫たちの「なんだ、これは?」の世界を提示する。

【プロフィール】
養老孟司(ようろうたけし)
1937
年 神奈川県生まれ。解剖学者、東京大学名誉教授、大の虫好き。
小檜山賢二(こひやまけんじ)
1942
年 東京都生まれ。情報通信研究者、慶應義塾大学名誉教授、マイクロプレゼンス作家。




展示作品は、すべて撮影可でしたマイクロプレゼンスで全てにピントの合った昆虫写真を撮ったこちらの写真のほうがピントが合っていないかも。

フェモラータオオモモブトハムシ


ミドリヨモギハムシ

オオニジハムシ

キンイロネクイハムシ

トゲナガカメノコハムシ

ハリネズミトゲハムシ

バイオリンハムシ

アオマイマイカブリ

シナカブリモドキ

アシナガクラチビゴミムシ

アトモンオオヒゲブトオサムシ

スジバネヒゲブトオサムシ

アオカメノコハムシ

アオカメノコハムシ

キアミメオオカメノコハムシ、ウスモンジガサハムシ、キムツモンオオカメノコハムシ

モンコモリカメノコハムシ、ベニワモンカメノコハムシ、ベニモンオオカメノコハムシ

フゾロイホソヒラタハムシ

キムネカミキリモドキ

パキリンカス・オルビファー

モッコクヒメハマキ

ツバキシギゾウムシ

ロクロクビオトシブミ

サイチョウモドキオサゾウムシ

メダカウシヅラヒゲナガゾウムシ

ミドリシマゾウムシ

ミドリシマゾウムシ

ミドリシマゾウムシ

トゲトゲクロサルゾウムシ

チャケブカゾウムシ

チャイロツルクビオトシブミ

チャイロツルクビオトシブミ

イタヤハマキチョッキリ

ホウセキメカクシクチブトゾウムシ

ホウセキメカクシクチブトゾウムシ

ホウセキメカクシクチブトゾウムシ

ホウセキメカクシクチブトゾウムシ

シェーンヘラーホウセキゾウムシ

リンゴヒゲボソゾウムシ

オオゾウムシ

オオゾウムシ

グラントシロカブト

ヘラクレスオオカブト

スチューベルツヤサイカブト

トビモンエグリトビケラ

マルバネトビケラ

イズミニンギョウトビケラ

ヤマガタトビイロトビケラ

マルバネトビケラ

マルバネトビケラ

マルバネトビケラ

グンジョウオオコブハムシ

グンジョウオオコブハムシ

これらの虫たちは、何でこんな格好をしているのだろう?全く機能的でも、効率的でもない、しかし美しい。神様がおつくりになったとしか思えない。


東京異空間418:虫展@東京都写真美術館

  東京都写真美術館で開催されている「虫展」を観てきました。この展覧会は、解剖学者で、大の虫好きとしても知られる養老孟司の虫を巡る言葉と、被写体である虫の全てにピントがあう深度合成技法を駆使し、昆虫写真の新たな可能性を切り拓いた小檜山賢二の作品の展覧会です。 東京都写真美術館...

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