2021年9月26日日曜日

十月桜~季節の移ろい

散歩していたら、十月桜が咲いていた。まだ九月なのに、もう十月桜が咲いた。

十月桜は、春と秋から冬にかけて二度開花する二季咲きの桜だ。秋の青空に向かって白い花を輝かせていた。



 

彼岸花はそろそろ終わりかけているが、フヨウ、ムクゲはまだ咲いている。庭先に可愛い紫の花、またピンクの小さなバラ(?)が咲いていた。

彼岸花

ムクゲ

フヨウ

フヨウ



バラ(?)

小さなモミジが顔を出している。マユミの実がピンクのサイコロのようについている。これから紅葉が始まり、秋が深まっていく。

モミジ

マユミの実

 

いろいろな花を見ながら、季節の移ろいを感じる散歩であった。

 

ハギ「萩」~秋を楽しむ


散歩の途中に、ハギが咲いていた。赤紫と白のハギが枝垂れ、秋風に揺らいでいた。ハギは「萩」と(草冠)に秋と書くように、秋の草で、秋の七草のひとつになっている。

 

「萩」というと、仙台銘菓「萩の月」を思い浮かべる。仙台に出張した際の、土産物の定番であった。古く歌に「宮城野の萩」として歌われ、萩は宮城県の県花にもなっている。

萩の花は、仲秋の名月のころ咲くことから、萩と月は切っても切れないような取り合わせである。









もうひとつ「萩」で思い浮かべるのは、山口県の萩市である。こちらは萩の花の名所ということではなく、毛利氏が指月山の麓に萩城を建てたところから萩藩と呼ばれた。やはり月と関わりがあるのだろうか、ただ萩の名前の由来は諸説あるようだ。


萩藩は、幕末から明治にかけて長門・周防をあわせ長州藩として、英傑を何人も輩出した。彼らによって、日本の近代の「国のかたち」がつくられた。その生没を並べてみると、

吉田松陰 1830-1859

木戸孝允 1833-1877

井上馨  1836-1915

山縣有朋 1838-1922

高杉晋作 1839-1867

久坂玄随 1840-1864

伊藤博文 1841-1864

 

ほぼ10年の間に、こうした英傑が長州藩で生まれている。ペリーの来航が1853年、そして明治になったのは1868年、幕末から維新をリードした長州人だ。






ハギの花とは関係ない話になってしまいましたが、秋の草「萩」の花から、いろいろ思い浮かべ、「萩の月」を食べて「食欲の秋」を、そして「萩藩」から、幕末維新の英傑に関しての「読書の秋」を楽しみしたいものです。

2021年9月22日水曜日

秋澄む



青空も澄みわたり、涼しい風が吹いて、散歩していても気持ちよい季節になりました。

前回は、「秋に~彼岸花」として秋らしい花をアップしましたが、今回は、「秋澄む」として秋の陽ざしに輝く、樹々の緑、川の水面、カワセミ、赤トンボなどを撮ってみました。

 

1.樹々の緑

いつも足を運ぶ公園に行くと、秋の陽ざしを受けて、青紅葉など、樹々も輝いて見えます。上を見上げるとトンボでしょうか、数匹飛んでいました。木の葉は色づき始めています。

緑の下には、散歩する人、そして片隅には赤いヒガンバナ(曼殊沙華)が秋の陽ざしをあびて輝いていました。





ヒガンバナ(曼殊沙華)



上空高く飛んでいるのはトンボ?



 

2.カワセミ(翡翠)

池には、カワセミのつがい(?)が飛んできていました。もともとカワセミは縄張り意識が強く、繁殖期を除くと、なかなか2羽を同時に見ることは少ないです。




3.水面と赤トンボ

石神井川に出ると、水面が、カワセミの羽のように青く光沢のある色に輝いていました。流れにそよぐ水草も、緑を輝かせていました。

淵に赤とんぼが止まりました。こんなに近くに赤トンボを見るのも久しぶりです。











 

4.センニンソウ(仙人草)など

澄み切った青空に白いセンニンソウの花が咲いていました。綿毛のような毛を仙人のヒゲに見立てて「仙人草」と名付けられたそうです。

また、別名「ウマクワズ(馬喰わず)」といわれ、毒を含んでいて馬や牛が絶対口にしないことから名付けられたそうです。この花が咲いているところは、W大学の馬術クラブの前でした。



 

ヤブガラシに蜂が蜜を吸いに飛んできています。ヤブガラシはその名の通り藪を枯らすという厄介な雑草ですが、蜂や蝶にとっては大切な草です。

土手に咲いている小さな白い花はヒメジオンやハルジオンの仲間でしょうか?ハルジオンは、また「貧乏草」とも呼ばれます。ヤブガラシは「ビンボウカズラ(貧乏葛)」とも言われるそうです。



ホトトギスを見つけました。といっても鳥ではなく、植物のホトトギス(杜鵑草)です。花の紫色の斑点が鳥のホトトギス(杜鵑)の胸に似ていることから付けられた名のようです。



5.夕日

秋の夕日が美しく輝いていました。うろこ雲は、すこし虹色がかっていて、しばらくすると黄金色に変わり、雲は龍のようにも見えました。





 

秋の澄んだ景色を心地よい風と共に肌で感じる散歩でした。この日の夜は仲秋の名月(すこし雲に隠れてしまいましたが)でした。

東京異空間200:キリスト教交流史@東洋文庫

  東洋文庫ミュージアム・入口 東洋文庫ミュージアムで開催されていた「キリスト教交流史ー宣教師のみた日本、アジア」をテーマとした貴重な本を観てきました。そのなかで、特に印象に残った次の 3 冊を取り上げてみたいと思います。 『破提宇子(はだいうす)』恵俊(ハビアン)  1...

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