2020年2月10日月曜日

かこさとしの夢~八王子から立川

八王子夢美術館で開催されている「かこさとしの世界」展を観てきました。十分、日帰りできるところですが、立川に一泊して、帰りは立川からモノレールに乗ってきました。

かこさとしは、絵本作家として良く知られている。彼は、青春時代に戦争を経験し、戦後生きる意味を失うも、、児童演劇へかかわる機会を得て、子供たちとふれあい、子供たちの未来に役立つことに、生きていく意味を見出し、その創作の原点となった。
子供たちのために、絵本、紙芝居などの創作を、2018年、92才でなくなるまで続けられ、作品数は600点余に及ぶ。代表作には「だるまちゃん」シリーズ、「からすのパンやさん」などがある。
大学卒業後、昭和電工に入社しており、また工学博士でもあり、科学者ならではの知識を織り込んだ優れた科学絵本を描くなど、常に「子供たちのために」という姿勢をつらぬき、幅広い創作活動を行った。
かこさとしの絵本を孫たちに贈ったこともあり、この展覧会も楽しむことができた。八王子夢美術館に行くのは、2度目で、最初は、「清原啓子(1955-1987年)」という銅版画家の展覧会であった。その精緻で、幻惑的な銅版画は、観るものを引きずり込む魅力があった。
 
「かこさとしの世界」:八王子夢美術館


美術館入口の展覧会ポスター

美術館から歩いて5分程度のところに八幡八雲神社があるので寄ってみた。八幡神社は八王子創始の地主神であり、八雲神社は八王子の地名発祥の神といわれ、いまは合祀されているが、どちらも八王子と最も深い関係を有する大切な神社だという。
 
八幡八雲神社


武蔵の武士団「横山党」の祖が祀られている横山神社

立川で降りて、一泊した。ホテルの部屋からは窓ガラスに露がつき、外には NTT立川の鉄塔が望めた。このあいだ観てきた「ソールライター」の写真をちょっと真似して、何枚か撮ってみた。
NTT立川の鉄塔





ホテルのロビー

ホテルのレストランで

帰りは、立川から多摩モノレールにはじめて乗った。この線は、多摩地域の南北方向を結ぶ交通手段として、1998年に先行開業し、その後、多摩センター駅まで延伸開業している。この路線には、西武線、JR線、京王線が接続しており、また周辺には中央大学などの教育機関が点在することから学生も含め、乗降客が多いモノレール路線となっている。
 
多摩モノレール



西武ライオンズのマスコットも

自宅に戻り、「じぃじ」もかこさとしの絵本を読んでみたくなりました。できれば、「夢」を共有できれば幸せだな、と。

2020年2月8日土曜日

東京異空間22:文京シビックセンター

文京シビックセンターの展望ラウンジに上がると、都内の高層ビル群を見渡すことができます。この日は残念ながら遠くに富士山を見ることはできませんでしたが。


文京シビックセンターは、文京区の庁舎で、1999年に竣工した、地上28階、地下4階、高さ142mの建物。東京23区の区役所の中では最も高い建物だという。

高速のエレベーターで25階まで上がると、展望ラウンジがあり、新宿方面の都庁から池袋方面のサンシャインなどの高層ビル群が、さらに浅草方面にはスカイツリーを望むことができる。展望ラウンジの高さは地上約105mあり、遠くに富士山や、秩父の山並み、さらに北側には筑波山などを望む大パノラマが広がる。しかも無料。
また、展望レストランとして椿山荘が入っている。東京の景観を楽しむには絶好の場所だ。夜は8時半まで開いているので、夜景を見るのも最高だろう。
展望ラウンジ



こんもりした緑は小石川植物園



新宿方面

新宿方面・ドコモタワー

新宿方面・都庁など(都庁の先に富士山が見えるときも)

遠くに秩父の山並み

池袋方面・サンシャインなど


浅草方面・スカイツリー

高速エレベーター

25階が展望ラウンジ

文京シビックセンターのすぐ近くには地下鉄後楽園駅、そして後楽園遊園地と東京ドーム、さらには小石川後楽園などがある。
地下鉄・丸ノ内線

文京シビックセンターとホール

後楽園遊園地・ジェットコースター
小石川後楽園・展望ラウンジから

さらに飯田橋よりまで歩くと、かって勤務していたオフィスビルがある。このオフィスビルのフロアは長く、9番アイアンで打っても届かないだろうと言っていたくらいだ。しかも柱も少ないので端から端まで見通しが効く。もう17.8年の前のことだが、懐かしさもあり写真を撮ってきた。
この景観も、私にとっての東京異空間となったのかな。

かって勤務したオフィスビル

フロアは長い距離がある(反対側から)

2020年2月7日金曜日

五百羅漢~箱根2・長安寺

箱根では、同じく仙石原にある長安寺を訪れました。このお寺の裏山の林の中には、色々なポーズで、色々な表情をした五百羅漢の石仏が数多く置かれています。
長安寺入口

五百羅漢が点在


五百羅漢の「羅漢」とは、修業を積み、悟りを開いた人をいい、とりわけ、釈迦の教えを広めた500人の弟子たちを「五百羅漢」という。
江戸時代には、「死者に会える」という信仰と結びついて「五百羅漢信仰」が盛んになり、庶民的ユーモアを持った表情豊かな姿を造像することによって功徳を願った。

「五百羅漢」の石像は各地にある(禅宗系のお寺に多いようである)が、行ったことがあるのは、喜多院(川越)、五百羅漢寺(目黒)、願成就院(伊豆)などである。ぜひ行ってみたいと思っているのが、京都にある石峰寺。ここには伊藤若冲の下絵による石仏が境内に点在している。(なぜか、その数体が目白の椿山荘の庭園に置かれている)
また、絵画では、狩野一信の「五百羅漢図」が圧巻である。幕末の江戸に生きた狩野一信が10年の歳月をかけて描いた入魂の全100幅という大作。
伊藤若冲が「動植綵絵」全30幅を京都・相国寺に寄進したのと同様、狩野一信は、「五百羅漢図」全100巻を増上寺に寄進した。

ここ長安寺(曹洞宗)の五百羅漢は、時代的には比較的新しく昭和60年(1985年)代から始められたという。門には、阿吽のレリーフがあり、その横にある池にも、よく見ると石仏が数体沈んでいる。




池の中にも羅漢さん

さすがに冷たさが身に染みる?


鯉も悠遊と

境内には、数多くの石仏が点在していて、そのポーズ、その表情が豊かで、見飽きない、というより撮りあきませんでした。ということで、アップする枚数も多くなってしまいました。
缶コーヒーより缶ビールを


































肩をもみましょう








この姿勢はつらい







長い腕を伸ばして屋根を支える


東京異空間200:キリスト教交流史@東洋文庫

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