梅の花は散ってしまったが、早咲きの桜は満開になり、他にもいろいろな草花が咲き始めている。この日は、南からの風が強く吹いて気温も20度近くに上がった。また散歩の途中に、いろいろな春を体感しながら撮ってみた。
1.春の彩り~梅・桜・サクランボ・ボケ・椿
散歩をすると、いろいろな草花に出会う。春になると、色鮮やかな花が咲き始める。梅が散ったあとに、早咲きの桜が満開になっている。ソメイヨシノの開花も今年は早いようだ。ただ、やはり今年も花見は難しい。
梅 |
梅 |
桜 |
桜・松・梅 |
サクランボの木を植えているお宅がある。赤い実がなるころにはネットをかけ、鳥たちに食べられてしまうのを防いでいる。
サクランボの花 |
ボケの花も美しい。木瓜と書いてボケ、果実が瓜に似ていることから付けられたとも。
ボケ |
ボケ |
ボケ |
椿は、いろいろな種類があり、また彩りも豊富である。椿の花が落ちる様子に、首が落ちることが似ているということから武士が嫌ったという話があるが、これは明治時代の流言だという。古代から親しまれた花である。落ちた椿の姿もまたいいものだ。
自宅の椿 |
椿 |
2.春の風~雪柳・ミモザ・竹
この日は南からの強い風が吹いていた。真っ白な雪柳が、風にあおられて大きく揺れている。シャッタースピードを遅くして、大きく揺れる雪柳を撮ってみた。
雪柳 |
雪柳 |
黄色い房のような花をつけたミモザ(フサアカシア)も大きく揺れている。春の日差しも差し込んで黄色が一段と映えて居る。
イタリアでは、3月8日を「女性の日」として、女性への日頃の感謝を込めて男性から女性へミモザの花を贈る習慣があるという。
ミモザ |
ミモザ |
ミモザ |
いつもの竹林にくると、風にあおられて竹が大きくしなり、葉音が聞こえる。タケノコが出てくるのも、もうすぐか。
3.春の陽光~コブシ・モクレン
モクレンの花は空に向かって大きな花弁を開く。紫色が春の陽射しをとおして美しい。
かっては、蘭の花に似ていることから木蘭(モクラン)といわれたが、今日ではむしろ蓮に似ていることから木蓮(モクレン)と呼ばれるようになったという。紫色の木蓮をシモクレン(紫木蓮)というが、一般的にモクレンというと、この紫のモクレンをいうようだ。白いほうはハクモクレンで、コブシにも似ている。
コブシ |
コブシ |
モクレン |
モクレン |
シモクレン |
シモクレン |
4.春の香り~沈丁花・トサミズキ・サンシュユ・アセビ
春の香りを漂わすのはジンチョウゲ(沈丁花)だ、一方、秋の香りを漂わすのは、キンモクセイだろう。どちらも季節の変わり目を香りで感じさせてくれる。
ジンチョウゲ |
トサミズキは、その名の通り、土佐の高知に自生するという。また、花が小ぶりなイヨミズキ(伊予水木)もある。どちらも四国に関わりがある花だ。
トサミズキ |
イヨミズキ |
サンシュユは、早春、葉が付く前に木一面に黄色い花をつけることから日本名ではハルコガネ(春黄金花)ともいう。
サンシュユ |
アセビ(馬酔木)は、その名にあるように馬が葉を食べると毒があり、酔ったようにふらつくという。鹿が忌避する木なので、奈良公園、春日大社でもよく見かける。
アセビ |
5.春の足元~ハナニラ・菜の花・タンポポ・ホトケノザ
歩きながら足元をみると、またいろいろな草花を見つけることができる。ブロックの隙間からハナニラの白い花が顔を出している。葉は、食べるニラそっくりだが、こちらは毒があるので間違えて食べないように。
ハナニラ |
こちらは食べられる菜の花。黄色い菜の花が一面に広がる花畑は、春の風物詩ともいえる。ただ、この辺りではそうした光景は見ることはない。
またこの辺りではツクシ(土筆)の群生も見ることはできない。春の山菜として、ちょっと苦味があるので、天ぷらや卵とじにして食べたものだ。
ナノハナ |
道端に、黄色いタンポポを見つけた。都市部に多いのは生命力の強いセイヨウタンポポのようだ。
タンポポ |
タンポポの周りにホトケノザが群生している。小さな紫の花をつけている。花の下の葉は円形になり、ギザギザがあって、「仏の座」とはよくつけた名前だと思う。
ただし、春の七草の一つであるホトケノザとは別ものなので食べないように。
ホトケノザ |
散歩しながらいろいろな花々を見て、春を体感してきたが、自宅でも鉢植えの山桜が満開になっている。毎年春には花をつけてくれるので、ひとり、春を味わうことができる。
ヤマザクラ |
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