暑さ寒さも彼岸までとはよく言われますが、本当にお彼岸の頃になると、これまでの猛暑から秋の風、秋の雨になりました。
秋を感じさせる花々などを「秋にⅠ~Ⅲ」として分けてアップしてみました。
1.彼岸花
名前の通り、彼岸の頃に咲くヒガンバナ。別名は「曼殊沙華」で、仏典のサンスクリット語 manjusaka の音写であり、天界の花という意味で、これを見るものはおのずからにして悪業を離れるという。
花は、9月中旬ごろに咲くが、花後は花茎が無くなり、葉が束になって伸び出し、冬を越し、初夏になると葉を枯らし地上部は見えなくなるという変わった生態を持つ。 開花時には葉が無く花と葉を同時に見られないため、「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」の別称もあるという。
また、種をつくらないことから、みずから生育場所を広げることはできないため、人の手が入らない場所には育つことがない。
ヒガンバナといえば、燃えるような赤い花を浮かべるが、白い花、「シロバナマンジュシャゲ(白花曼殊沙華)」と黄色い花をつける「ショウキズイセン(鍾馗水仙)」 と呼ばれる近縁種がある。これらは、ヒガンバナが種をつくらないことから、雑種ではなく、突然変異により生まれたのではないかとされる。
いまでは、ヒガンバナの群生する場所は、名所になっていて、このあたりでは埼玉県日高市の巾着田がよく知られています。ヒガンバナの名所は多数あるものの、雑木林の中に一面に広がる曼珠沙華の群生は珍しいようです。
なお、この辺りは8世紀に高句麗からの渡来人が移り住み、大きく湾曲した高麗川を利用してこの地を開墾して田を作り、稲作を伝えたといわれています。
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