2023年9月16日土曜日

夏の終わり~サルスベリからコスモス

 

サルスベリ

今年の夏は記録的な猛暑が続いたといいます。それでも、やっと朝晩は涼しさを感じ、日陰では秋風を感じるようになりました。近所を散歩しても、さすがに、もう夏の終わりのようです。

1.サルスベリ

真夏の花を代表するように、猛暑を味方にして咲いているかのようなサルスベリ。木登りが上手なサルでも、滑り落ちるほど樹皮が滑らかということから名付けられている。花が咲く期間が長いことから、ヒャクジツコウ(百日紅)という別名もある。

サルスベリ

サルスベリ

サルスベリの幹

2.フヨウ

直径が10~15センチもある大型の花を咲かせるフヨウ。花は朝咲いて夕方にはしぼんでしまうが、毎日次々に開花する。花の中心部にあるおしべは根元で筒状に癒合しており、そこからめしべが延びて、突き出して5つに裂れている。

フヨウ

フヨウ

フヨウ

フヨウ


3.ジンジャーリリー

大きくなったショウガのような葉から伸びた花をたくさんつけたジンジャーリリー。その名のようにショウガ科の仲間であることからジンジャーに、ユリのような芳香と花の姿からリリーと付けられた。

ただし、一般の生姜とは違い、食用とはならない。

ジンジャーリリー


4.ノウゼンカズラ

真夏の太陽を浴びて赤くオレンジ色が混ざった花を咲かせるノウゼンカズラ。ラッパ状の花をいくつも咲かせて、やはり夏を代表する花の一つである。漢字では「凌霄花」と書き「霄(そら)を凌ぐ花」という意味だそうだ。気根を出して樹木や壁などの他物に付着してつるを伸ばす ことから「葛(かずら)」と付いている。

ノウゼンカズラ

ノウゼンカズラ

5.ケイトウ

夏から秋にかけて、赤、黄色などの花を咲かせるケイトウ。その形状が鶏のとさかに似ていることから付いた名前だ。ちなみに10月9日の誕生花であるという、私の誕生日でもある。写真のケイトウは園芸種で久留米ケイトウといわれるものだろう。花穂がくるくる巻いて毛糸のようにも見える。

ケイトウ

ケイトウ


6.キバナコスモスとチョウ

コスモスの一種であるキバナコスモス。早ければ6月ごろから咲き出し11月ごろまで長く咲いているが、やはり秋を代表するものだろう。コスモスは漢字では「秋桜」と書くが、そもそもはギリシア語で、「宇宙」の「秩序」を意味し、対義語は「カオス」(混沌)である。

キバナコスモスの花にチョウが飛んできた。

キバナコスモス

キバナコスモス


7.ニラ

花茎を葉よりも長く伸ばし、白い位置沙な花をたくさん散らばるように咲いているニラ( 韮)。もちろん、野菜のニラであり食用である。ただ、「韮」は春の季語であるが、「韮の花」となると夏の季語だそうだ。

白いニラの花にモンシロチョウが飛んできた。ミツバチも。

ニラ
ニラ


8.ムラサキシキブ

紫色の実をたくさんつけるムラサキシキブ。名前は平安時代の紫式部からとられたというのが通説だが、もともとは「ムラサキ<シキミ>」と呼ばれていたという。<シキミ>とは重なる実=実がたくさんなるという意味だそうだ。つまり、紫色の実が敷き詰められたように付く「むらさきしきみ(紫敷き実)」というわけだ。

ムラサキシキブ

シュッコンバーベナ

9.カラスウリ

秋になると赤く熟した実をつけるカラスウリ。その花は、7-9月に咲き、花弁がレース上になった白い花は夕方から咲いて朝方にはしぼんでしまう。これは受粉のための夜行性のガを引き寄せるためだという。それがススメガのような大型のガである。カラスウリの花筒は非常に長く、スズメガのように長い口吻を持ったガでなければ花の奥の蜜には到達することはできず、結果として送粉できないためだとされる。

たまたま朝方まで残っていたのだろうか、カラスウリの白い花を初めて見ることができた。

カラスウリの花

カラスウリの花


10.アザミ

初夏から秋にかけて紅紫色の花をつけるアザミ。名前の由来は、アザム〈傷つける、驚きあきれる意〉がもとで、花を折ろうとするととげに刺されて驚くからという説がある。

ノアザミの花は道端でもよく見かけるが、今の時期になると、花も枯れてトゲトゲになって針山のようである。アザミは葉もトゲトゲがあり、触ると痛い草の代表でもある。

ノアザミ


11.ヤマボウシの実

初夏に白い花を付け、初秋には赤い果実を実らせるヤマボウシ。木の実は食べることができるというが、一般的には馴染みがない。ヤマボウシの花は、時期的に少し先に咲くハナミズキとよく似ているが、ハナミズキの赤い実は食べることができない。

ヤマボウシの実


9月に入ったこの時期には、毎年のように花を撮りブログにアップしていますので、同じような花が多いですが、今回はカラスウリの花を始めて見ることができました。

この時期の拙ブログ:

「中秋に 花と名月」 2022/09/13

「秋に~「花や蝶や」 2022/09/24

「秋に 彼岸花」 2021/09/19

「秋の実・種」 2021/10/28

SAMPO de Photo15 散歩で見かけた花々」2020/09/17

SAMPO de Photo19 ちいさい秋」2020/10/07

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京異空間249:明治神宮御苑を歩く

  明治神宮 明治神宮へは参拝に訪れることはありますが、明治神宮御苑には入ったことがありませんでした。 10 月下旬に訪れました。 (参照): 東京異空間 81 :明治神宮 ( 内苑)と神宮外苑Ⅰ ( 2023.3.19 ) 東京異空間 171: 明治神宮外苑はいかにして造ら...

人気の投稿