2025年11月6日木曜日

東京異空間359:阿弥陀仏@半蔵門ミュージアム

 

阿弥陀仏@半蔵門ミュージアム

半蔵門ミュージアムは、宗教法人・真如苑が所蔵する仏教美術品を中心に展示する施設です。前には、小川晴陽の仏像写真展を観に来ています。今回の特集展示は「阿弥陀仏」をテーマにしています。

(参照):

東京異空間241:美術展(写真展)を巡るⅤ~小川晴暘@半蔵門ミュージアム(2024/11/4


1.特集展示「阿弥陀仏」

阿弥陀如来立像

阿弥陀如来は、浄土教の教主として本尊とされ、南無阿弥陀仏と唱えることで、阿弥陀仏の助けによって極楽浄土に往生できると信じられている。

阿弥陀如来立像

阿弥陀如来立像


方便法身(ほうべんほっしん)

浄土真宗独特の本尊である方便法身像。「方便法身」とは、万物の真理である「法身」が、衆生を救うために具体的な姿「方便」を現したことを意味する。多くの場合、足をそろえた正面像で描かれ、48条の光明を放つ阿弥陀如来が、蓮台に乗っている姿で描かれる。

阿弥陀如来像(方便法身像)


阿弥陀三尊来迎図・阿弥陀聖衆来迎図

衆生を極楽に導く様子は、阿弥陀三尊来迎図や、十名の聖衆を伴う阿弥陀聖衆来迎図の中に描かれている。

阿弥陀三尊像

阿弥陀三尊来迎図

阿弥陀聖衆来迎図


当麻曼荼羅・清海曼荼羅 

「当麻曼荼羅」とは、奈良県の當麻寺に伝わる浄土変相図の総称で、阿弥陀如来の住する西方極楽浄土のありさまを描いたもの。中将姫が、蓮の茎から採った糸を五色に染め、一夜にして織り上げたという伝説で知られている。 當麻寺の曼荼羅を原本として、多くの転写本や模写が制作され、全国の寺院に広まった。

また、「清海曼荼羅」は、奈良の超昇寺の清海が感得した浄土変相図である。

当麻曼荼羅

当麻曼荼羅(部分)

清海曼荼羅


仏涅槃図

涅槃図は釈迦入滅の場面を描いたもので、釈迦の命日にあたる2月15日に行われる涅槃会(ねはんえ)の本尊として使用される。金色で描かれた釈尊を中心に、その周囲を仏弟子、菩薩、神々、動物、昆虫など、さまざまな存在が囲んで悲しむ様子が描かれている。

仏涅槃図

仏涅槃図


2.常設展示「 祈りの世界」

大日如来坐像 

鎌倉時代初期の仏師運慶作と推定される大日如来坐像、そのほか、醍醐寺ゆかりの不動明王坐像、如意輪観音菩薩像、二童子立像などが展示されている。

大日如来坐像

手前・如意輪観音菩薩像

左手・不動明王坐像、二童子立像


ガンダーラ仏 

23 世紀ごろ作られたガンダーラ仏の浮彫を複数展示しており、釈尊の前世や誕生、出家、悟り、説法、入滅といった釈尊の生涯をたどることができる。

ガンダーラ仏 


半蔵門ミュージアムは、地下鉄・半蔵門駅のすぐ近くにあり、ここには、日本カメラ博物館とセットで訪れています。

シアターや休憩室もあり、静かで、落ち着いた環境の中でいろいろな仏教美術を観ることができます。しかも無料です

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  阿弥陀仏@半蔵門ミュージアム 半蔵門ミュージアムは、宗教法人・真如苑が所蔵する仏教美術品を中心に展示する施設です。前には、小川晴陽の仏像写真展を観に来ています。今回の特集展示は「阿弥陀仏」をテーマにしています。 (参照): 東京異空間 241 :美術展(写真展)を巡るⅤ~...

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