「春を待つⅠ」に続いて、「春を待つⅡ」として、近くの武蔵関公園に散歩に出かけ、梅や、鳥などの小さな自然に春の訪れを感じることができた。
1.梅と鳥
武蔵関公園に散歩に行く途中に、西武線の踏切がある。その手前に白梅がほぼ満開に近く咲いていた。
公園には、富士見池があり、多くのカモや、サギ、カワセミなどの野鳥がやってくる。池の中にある小島の大きな樹にはオオワシが巣をつくるというが見たことはない。池の向こうの木の枝にゴイサギがじっと止まっていた。ゴイサギは夜行性らしい。
公園の脇を流れる石神井(しゃくじい)川の川べりには真っ白なコサギ(小鷺)がいた。通常、シラサギと呼ばれている。大きさによって小鷺、中鷺、大鷺と分かれるようだ。
川の土手の石垣の間にカワセミがいる。水たまりのようになっているところに小魚がいるようだ。パット飛んで、素早く戻ってくる。しっかり魚をくわえている。カワセミの美しい姿は、常にカメラマンを引き付ける。
川の水たまりのわきに生えている草をカモたちが一心不乱に食べている。羽がきれいな色をしている。
石神井川は、今の時期、水の流れは少なく、カモが水草を食べ、カワセミも川の水たまりにいる小魚を採っていた。ここには、小さな自然があった。
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踏切近くにある白梅 |
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西武線の踏切 |
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ゴイサギ |
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武蔵関公園の富士見池 |
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富士見池のカモ |
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富士見池のカモ |
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石神井川のカモ |
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石神井川のカモ |
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石神井川のカモ |
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石神井川のコサギ |
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石神井川のカワセミ |
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石神井川のカワセミ |
武蔵関公園にある富士見池は、石神井(しゃくじい)川の源水の一つであったようだが、今は湧水もなくなり、近くを流れる石神井川の調整池になっている。このあたりには富士見池遺跡群があり、すぐ近くの下野谷(したのや)遺跡とともに、縄文時代中期に大集落があったという。石神井川が流れ、そのわきが高く台地になっているところに集落があったようだ。おそらく生活水が得られ、魚や木の実などが採れ、川の洪水なども避けられる安全な場所であったのだろう。南関東では最大の縄文中期の集落跡だという。敷地の一角に竪穴住居が復元されている。
古代、この辺りに人が住み生活をしていたころは、自然は広大なもので、また人々にとっては時に荒ぶるものであっただろう。いまは、小さな自然だが、人々の憩いの場となっている。
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下野谷(したのや)遺跡 |
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下野谷(したのや)遺跡・竪穴住居(復元) |
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竪穴住居(復元) |
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川の上の高台に集落があった |
公園でも見かけるが、住宅地でもよく見かける鳥にハトがいる。そのハトは、カワラバト(ドバト)で、人になつきやすく家禽化され、食用や伝令用として改良された。帰巣本能が強く伝書鳩に使われたのは、この種である。軍事用の通信手段としても使われた。多く見かけるが、じつは外来種だという。
やはり、よく見かける色の違ったハトはキジバトである。もとはヤマバトとも呼ばれ、山岳地帯に生息していたが、徐々に人の生活圏に入り込み、いまでは市街地でもよく見かける。体の色がキジ(雄)に似ていることからキジバトと名付けられたという。
鳩は歩くたびに首をフリフリ、春を呼んでるかのようでもある。
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カワラバト(ドバト) |
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キジバト(ヤマバト) |
家の近くで、モクレンの花の芽がふくらみ始めていた。もうすぐ、いろいろな花が咲き始めるだろう。春が近いことを感じる散歩であった。
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モクレンの花芽 |
2.夕暮れ
公園からの帰り、早くも夕暮れが迫ってきていた。東伏見駅の前にはアイスアリーナがある。アイスホッケーやフィギュアスケートなどの競技も行われる。多くの観客が来て、早く賑やかさが戻ってくればと思う。夕暮れの駅も普段よりもきれいに見えた。町を歩く人の姿も、春を待っているかのようだった。
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サンシュユの花芽 |
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サンシュユの花芽 |
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アイスアリーナ |
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アイスアリーナ |
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西武線・東伏見駅 |
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