2022年7月2日土曜日

思い出のアルバム6~広がる海

ロカ岬・大西洋


海外の海をテーマに編集してみました。ヴェネツィアのアドリア海からエーゲ海のクルーズでの旅、ポルトガルの旅、それぞれの旅で出会った海、それは彼方に広がり、世界をつないでいます。


1.ヴェネツィア~アドリア海(2018479日)

ヴェネツィアは「アドリア海の女王」とも呼ばれる。そこから、ギリシアのエーゲ海までクルーズで旅をした。

出港して間もなく、クルーズ船のデッキから眺めるヴェネツィアの中心、サンマルコ広場はまた違った美しさがあった。

聖マルコを表す有翼の獅子とワニに乗る聖テオドロスの円柱・ヴェネツィア

サンマルコ広場・ヴェネツィア


2.ギリシア~イオニア海・エーゲ海(4月10~11日)

カタコロンは、オリンピック発祥の地オリンピアへの玄関港となっている。このあたりの海はイオニア海である。

つぎにエーゲ海に向かう。かって大爆発を起こしたカルデラ地形の外輪山がサントリーニ島である。町には白い壁の家や教会が並ぶ。

カタコロン・イオニア海

サントリーニ島・エーゲ海

サントリーニ島・エーゲ海


3.コトル(モンテネグロ)~アドリア海(414日)

アドリア海に戻り、コトルの港に入る。コトルはヴェネツィアがつくった城塞都市である。リアス式の海岸は静かで、まわりは石灰岩の崖となっている。海に浮かぶ人工島には小さなカトリック教会が建てられている。

コトル・アドリア海

コトル・人工島のカトリック教会・アドリア海


4.ポルトガル~大西洋(201810月16~20日)

ポルトガルの西側は大西洋に面している。まずは北部のヴィアナ・ド・カステロのサンタルジア教会のある高台から眺める大西洋、絶景である。

ヴィアナ・ド・カステロ・大西洋

少し南に下って、ナザレ・シティオ地区からの大西洋の眺め。カモメが飛んでくる。ナザレは、世界でも最大級のビッグ・ウェーブが生ずる海で、その高さはビルの8階の高さだという。

ナザレ・シティオ地区・大西洋

ナザレ・シティオ地区・大西洋


ナザレ・シティオ地区・大西洋


ナザレ・シティオ地区・大西洋


ユーラシア大陸の最西端がロカ岬である。ここに来ると、名前入りの証明書をもらうことができる。その裏面には、主要な国の言葉が書かれているが、そのうち日本語では次のように書かれている。

「ポルトガル国シントラにあるロカ岬に到達されたことを証明します。ここは、ヨーロッパ大陸の最西端に位置し『陸尽き、海はじまる』と詠われ、新世界を求め道の海へとカラベラ船を繰り出した航海者たちの信仰心と冒険魂が、今に尚、脈打つところです」

『陸尽き、海はじまる』は、ポルトガルの国民的詩人カモインスの叙事詩の一部であり、その言葉が刻まれた石碑が岬の先端に建っている。

ロカ岬・大西洋

ロカ岬・到達証明書

ロカ岬・大西洋

ロカ岬・大西洋

ベレンの塔は、リスボンのテージョ川の畔に、川を通る船の出入りを監視する要塞として16世紀に建てられた。ジェロニモス修道院とともに、マヌエル様式を代表する建築で、世界遺産になっている。

テージョ川は、スペインからイベリア半島の中央部を約1000キロ流れてきて、リスボンで大西洋に注いでいる。

ベレンの塔から少し行ったところに、発見のモニュメントがある。このモニュメントは、カラベル船の先端にエンリケ航海王子をはじめ、ヴァスコ・ダ・ガマやマゼランなど約30人の像が並び、大航海時代のポルトガルの栄光を表している。日本にキリスト教の布教に来たフランシスコ・ザビエルの姿もある。

また、モニュメントの前には世界地図のモザイクがあり、ポルトガルがその地を発見した年が刻まれている。なお、日本の場合、ポルトガル人が種子島に漂着した1543年ではなく、ポルトガル船が豊後に漂着した1541年が記されている 。

ベレンの塔・テ-ジョ川

発見のモニュメント・テージョ川

世界地図のモザイク・日本1541年


古き人々は、広がる海を前にして、大いなるロマンを抱き、船を出して行きました。しかし、いまや、海の向こうは戦争や、パンデミックで渡ることも難しくなっています。

自分たちがクルーズ旅行したのは、20184月ですが、その二年後、20202月に横浜港に一隻のクルーズ船が停泊を余儀なくされました。船内にコロナ感染者が発生したからです。これが日本のコロナ・パンデミック対策の始まりと言ってもいいのでしょう。そう振り返ると、もはや、自分たちのクルーズ旅行は、夢のような出来事であったと思います。

その時の写真などを整理しながら、あらためて、そう思いました。



 

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