2024年9月17日火曜日

東京異空間226:金王(こんのう)八幡宮

 

金王八幡宮・拝殿

渋谷駅から國學院大學博物館へ行く途中に、金王(こんのう)八幡宮があります。ここに寄ってみました。

金王八幡宮

1.由緒

由緒によると、創建は1092年、秩父平氏の一族である河崎基家によるとされる。その子・重家は、天皇より「渋谷」の姓を賜り、この八幡宮を中心に館を構え居城とした。これが「渋谷」の発祥と言われる。境内は、渋谷城跡と伝えられ、渋谷城の「砦の石」といわれる石が置かれている。

渋谷城の「砦の石」


当初は渋谷八幡と称していたが、「金王」は、重家の嫡男・常光がこの神社に祈願して金剛夜叉明王の化身として生まれたということから、金王丸としたことにより「金王八幡」と称したとされる。 金王丸は、17歳の時、源義朝に従い保元の乱に出陣大功を立てるなど、鎌倉幕府開幕にも尽力したという。境内にある金王丸御影堂には、金王丸が17歳で出陣の折、自分の姿を彫刻し母に形見として残した木像が納められている。

金王丸御影堂

金王丸木像(金王八幡宮H.Pより)

江戸時代には徳川将軍家の信仰を得て、特に3代将軍家光の乳母・春日局と守役・青山忠俊により社殿、神門が造営され

2.建築

社殿は。春日局らの寄進により1612年(慶長17年)に造営された。社殿は権現造で、拝殿正面の左右に彫られた虎と貘は獏は世の安寧、虎は正しいまつりごとへの祈りの心が込められているという。

社殿

虎は「正しいまつりごと」

獏は「世の安寧」



また、神門も 江戸時代初期の建築様式を現在にとどめており、赤門とも称される。

神門

3.狛犬

社殿の前には、立派な狛犬が置かれている。また境内には、金王丸御影堂の前などにも狛犬が置かれている。

狛犬(社殿前)

狛犬(社殿前)

狛犬(金王丸御影堂前)

狛犬(金王丸御影堂前)

狛犬(御嶽神社前)

狛犬(御嶽神社前)

4.祭り

渋谷金王八幡宮例大祭は毎年9月に行われる。今年は、9月15日に渋谷の各町会から参加した14基の神輿がSHIBUYA109前に集結し、一斉に担ぎ上げられる連合渡御が行われ、祭りも最高潮の盛り上がりをみせたようだ。

(参考):

金王八幡宮H.P


金王八幡宮・境内

國學院大學博物館では、神輿や狛犬などを観てきましたが、ここ金王八幡宮では、社殿のまえの建築装飾、虎と獏、さらに狛犬を見ることが出来ました。ちょうど、例大祭の準備がなされていて境内には提灯が並んでいました。9月15日には神輿の渡御が行われ、渋谷の街が大いに盛り上がったようです。

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