奥多摩の鳩ノ巣駅で降りて、鳩ノ巣渓谷から将門神社などを散策してきました。
ここ鳩ノ巣は、江戸期に多摩川に上流から切り出した一本木を流す筏師の飯場に祀った水神社の森につがいの鳩が巣を作ったところから、この名前が付いたという。
巨石・奇石の間を流れる水はエメラルドグリーン色になっていて美しい。
巨大な一枚岩の下を流れる川には、双竜の滝、その崖の上には水天宮の祠が置かれています。
渓谷の反対の山側には、将門神社があります。ここにも将門伝説があるんですね。天慶の乱(935-940年)に敗れた平将門の没後、その息子、将軍太郎良門が亡き父の霊像を祀ったことに始まるという。
明治期になると、将門を祀ることは許されず、鳩ノ巣駅の北にある熊野神社に合祀されていたが、地元の人たちの努力により昭和50年に再建されたそうです。この急な山道の上にある神社は、その後も、地元の人たちの手で守られ、信仰されてきたという。
境内には、将門の愛姫、御幸姫観音像があり、また穴沢天神社もあります。
この散策で、険しいが美しい渓谷美と、いまも続く地元の人々の信仰心を感じることができました。ただ、この辺りも昨年の台風19号により大きな被害を受け、いまも散策路が通行止めになっているところがあります。一日も早い復興が望まれます。
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