9月中旬にもなると、さすがに朝晩は涼しくなってきました。近所を散歩していると、きれいな花があちこちで咲いているのを見かけました。花の名前はなかなかわかりませんが、すこしネットで調べてアップしてみました。
見ての通り、時計のように見えるハットする美しさがある。英語名のpassion flower は「キリストの受難の花」という意味。16世紀に中南米でこの花を見た宣教師たちは、アッシジの聖フランチェスコが夢に見たという「十字架の花」と信じたそうだ。
〇センニチコウ(千日紅)
花に見えるところは苞の部分で、ドライフラワーにしても色があせることなく、名前の通り千日色が変わらないという。お団子のようにまん丸の花姿から「だんご花」と呼ぶ地方もあり、仏花として使われるという。
〇サルビア
燃えたつような赤い花をたくさんつけ、花壇によく使われる。夏の花というイメージが強いが、秋まで咲く。
〇タマスダレ
純白の花を「玉」(真珠などの丸い白い宝石)に、棒状の葉が集まっている様子を「簾」(すだれ)に見立てて名付けられたといわれる。
タマスダレはヒガンバナ科の植物なので植物全体に毒性があり、葉はニラなどに、球根はラッキョウやノビルなどの球根植物に似ているので、誤食することもあるという。
〇ヤブラン
やぶに生え、葉の形がシュンランに似ていることからこの名がつけられたという。ジャノヒゲと同じように、青い玉の実をつけることからテッポウダマという地域もある。写真は、斑入りのヤブラン。
〇ハナトラノオ
シソ科の植物の一種、優しいピンクの花は虎の尾のように見える。トラノオという観葉植物もあり、こちらもよく知られている。
〇ショウジョウソウ
ショウジョウ(猩猩)というのは、中国などの古典に出てくる想像上の動物で、赤い顔にたとえられる。ショウジョウソウの赤い花は苞で、近縁種にはポインセチアがあり、こちらはクリスマスの時期に人気があるのに対して、夏の花ということからサマーポインセチアともいう。
なお、ポインセチアの和名はショウジョウボク(猩猩木)といわれる。またショウジョウバエは赤い目をもち、酒に誘引されることから付けられたという。他にもショウジョウトンボなどのように赤みの強い色彩をもつ生物に、ショウジョウ(猩猩)の名が付くものがある。
〇オシロイバナ
竹林の横にオシロイバナが群生していて、見事である。夕方から咲き始めるので、陽が落ちてからの散歩のときには、白、赤、黄色の花が開いている。黒い種をつぶすと白い粉が出るが、これには毒があり、誤飲すると下痢、腹痛を起こすという。
〇キバナコスモス
オレンジ色の花が秋風になびく。キナバコスモスの花言葉は野生美」だという。ちなみに白いコスモスは「美麗」「優美」、ピンク色のコスモスは「乙女の純潔」だという。
思い出深いのは、山口百恵の「秋桜(コスモス)」の曲、♪もうすこし あなたの子供でいさせてください♪
〇ムラサキシキブ
名前は、もちろん「紫式部」からきているが、もともとは「ムラサキシキミ」と呼ばれていたという。「シキミ」というのは「重る実=実がたくさんなる」という意味だそうだ。
江戸時代、スェーデンの植物学者カール・ツンベルクが学名を命名したという。ツンベルクは日本における植物学や蘭学の発展に寄与した。出島の三学者(ケンペル、シーボルト)の一人。
〇ネムノキ
花は夕方から開き、夜になると葉が合わさって閉じて眠るように見えることからこの名が付いたとされる。漢字では「合歓木」と書き、中国においてはネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたという。
上皇后美智子さまの作詞になる「ねむの木の子守歌」という曲がある。また、ご実家・正田邸の跡地につくられた公園は「ねむの木の庭」として品川のNTT関東病院の近くにある。
夏から秋にかけての花もいろいろありますが、夏の赤、あるいは白の花から、秋に向けて紫色の花が多いように感じられました。もうススキが秋の風を受けてそよいでいました。
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