2021年10月9日土曜日

アニメの聖地~大泉学園


西武池袋線大泉学園駅の北口に「大泉アニメゲート」というのができている。ここ大泉学園はアニメの聖地といわれている。というのは、近くに東映撮影所があり、ここで1958年日本で最初の長編カラー・アニメ「白蛇伝」がつくられ、その後も「銀河鉄道999」などのアニメが制作され、また原作者の松本零士もこの町に住んでいたということなどから、アニメの発祥の地とされている。

 

1.大泉アニメゲート

大泉アニメゲートは大泉学園駅の北口を出ると、ショッピングビルにつながるデッキに、アニメ作品の一コマを映画フィルムに模したパネルや、アニメ・キャラクターのブロンズ像などを配置して、2015年に作られた。

 

「白蛇伝」は、日本最初のカラー長編アニメ映画で、東映で制作され、森繁久彌、宮城まり子が声優として演じている。なお、台詞は劇作家の矢代静一が執筆したという。

 


「狼少年ケン」は、やはり東映で製作されたテレビアニメで、1963年からNETテレビ(現・テレビ朝日)で放送された。

 

「ジャングル大帝」は、手塚治虫の初期の代表作で、1965年に虫プロダクション製作によりカラーのアニメシリーズとしてフジテレビで放送された。なお、西武ライオンズのマスコット・キャラクターとしても採用され、いまもよく知られている。

 

2.アニメ・キャラクターのブロンズ像

アニメに登場するキャラクターの等身大(?)のブロンズ像が置かれている。

 


「鉄腕アトム」のアトム

アトムは手塚治虫の漫画としてあまりにも有名だが、手塚の虫プロダクションは練馬・富士見台にあり、「鉄腕アトム」は練馬区で生まれた。

 




「銀河鉄道999」のメーテルと星野哲郎

「銀河鉄道999」はSFアニメの代表作であり、その原作漫画はここ大泉に長年住んでいる松本零士によって描かれた。なお、アニメの主題歌は大泉学園駅の発車メロディになっている。




「あしたのジョー」の矢吹丈

ボクシング漫画の金字塔「あしたのジョー」も練馬区で誕生した。原作:梶原一騎、作画:ちばてつやは、ともに練馬区に長く在住し、TVアニメ「あしたのジョー」は虫プロで制作されている。

 





「うる星やつら」のラムちゃん

「うる星やつら」を描いた漫画家・高橋留美子も長年練馬で活動している。ラムちゃんは、ビキニとロングブーツで露出度も高く、とてもセクシー「だっちゃ」






 

こうしたアニメキャラクターのブロンズ像が駅の利用客をいつも見つめている。ところで、アニメの中の架空の人物の「等身大」って、どうしてできるのだっちゃ?




 

「大泉学園」というと、学園都市のようなイメージを与えるが、じつのところ大学等はない。西武線を開発した堤康次郎が駅周辺に大学等を誘致し学園都市として開発する計画であったが、誘致できず名前だけが残った。

 

また「大泉」という地名は、その昔この辺りは、井頭池(現・大泉井頭公園)を水源とした小井戸川(現・白子川)をはさんで広がる新たな村で、湧き水のごとく絶えることなく発展するようにと願い、小井戸川の「小」と井頭池の「泉」から、「小泉(おいずみ)」と呼ばれていた。市町村登録の際、このままでは「こいずみ」と混同されるということ、またさらなる発展を願って、「小」を「大」に変えて「おおいずみ」で登録したことから「大泉」という地名となったという。

 

自分の住んでいるところを調べてみると、いろいろ興味深い話があるものです。

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