2021年11月11日木曜日

秋の公園Ⅲ~バード・ウォッチング

ついに公園でタカを見ることができました。タカが来るというのは聞いていたのですが、実際に見るのは初めてでしたので、ここに追加しておきます。

タカ(2021.12.11撮影)


今日は、ちょっと足を伸ばして石神井公園まで行ってきました。ここはいつも散歩で行く武蔵関公園とは、また別な鳥も見ることができましたので、追加しておきます。

ヒドリガモ

オス・メス並んで泳いでいるヒドリガモ。名前は頭の色が緋色から緋鳥(ひどり)と呼ばれたことによる。


黒っぽいほうがオス

何か見ている?


オオバン

こちらはカモの仲間ではなく、クイナ科である。クイナはヤンバルクナが飛べない鳥で、知られているが、このオオバンは泳ぐのが上手。

額の白い部分は「額板(ガクバン)」と呼ばれ羽毛ではなく肉質

 

ダイサギ

高い木のてっぺんに止まっていたダイサギ


アオサギ

三宝池の縁で獲物を狙うアオサギ


ここから以下は、武蔵関公園で見られた鳥:

別な日にも、ここが定位置になっている

ここ数日、公園にはいろいろな鳥が飛来してきています。先日は鵜が初めて飛来してきたのを見たと記しました(「秋の公園Ⅰ」2021.11.1)が、その後もここに来ていて、今は少なくとも2羽の鵜がいるようです。

鵜とは対照的に真っ白な姿をしたシラサギも見ることができました。川の水面をエサを狙って忍び足で歩く姿は美しい。長い足には標識の足輪がついていました。

また、池にはカルガモのほかに、冬鳥のキンクロハジロが多く飛来してきています。もちろん、この池のスターともいえる、カワセミもやってきています。

いろいろな鳥が来ているので、望遠レンズをつけたカメラでバード・ウォッチングを楽しんでみました。

1.

ウには、ウミウとカワウがいるが、その判別は素人目には難しい。調べてみると、くちばしの根元の黄色い部分が尖っているのがウミウで、カワウは四角に近い形だという、ここに飛来してきているウの、くちばしの黄色い形をみると、どうやらカワウのようだ。

鵜飼は、古事記や日本書紀にも記載があるという古来からの漁法だが、よく知られている長良川の鵜飼に使われる鵜はウミウだという。長良川の鵜飼とともに、日本三大鵜飼に数えられるのが愛媛・大洲の肱川の鵜飼(あと一つは大分・日田の三隈川)。肱川では鵜匠と鵜が織りなす妙技が船の灯りに照らされ、川の上にある臥龍山荘とともに幻想的な光景をつくりだす。

高い木の枝は定位置

羽繕いをして

つり禁止の立て看板に

秋の池に映える


水面に姿を映して?

そこはつり禁止です

水面を泳ぎ水中に潜る

水中から顔を出す

泳いで狙いをつける

急に泳ぎ出した

立て看板に飛び移ろうと

飛び移った

その後、悠々と飛行する

高い木の枝に止まろうと

定位置におさまって悠然とした姿

2.シラサギ

シラサギ(白鷺)は、体全体が真っ白なサギの総称で、体の大きさで大・中・小と、ダイサギ・チュウサギ、コサギがいる。

ここで見たシラサギは、ダイサギであろう。真っ白な姿で、水面を見つめ、長い足でゆっくりと動き、ときに首をS字状に曲げて、黄色い嘴で獲物を狙う姿は美しい。

愛媛・松山の道後温泉には、白鷺が発見したという開湯伝説がある。足を痛めた白鷺が岩の間から流れる湯に浸していたところ、傷は癒えて飛び去って行ったのを村人が見て、そこに手を浸すと温泉があったという。本館の上に「振鷺閣」という塔があり、そこに羽根を拡げた白鷺が置かれ、道後温泉のシンボルとなっている。

獲物を狙って

じっと狙いをつける

首を長く伸ばして

首をS字に曲げて

狙いをつけて

捕まえた!

羽繕いをして

こんなに首を曲げて。羽根がきれい

水面が輝く中

カルガモと並んで

別な日、コサギも見ることができあた。ダイサギと並ぶと親子のように見えるが、ダイサギはくちばしが黄色であるのに対し、コサギは黒いくちばしである。

コサギ、ダイサギより小型、くちばしは黒い

水面に映る姿も美しい

ダイサギとコサギ、親子のよう

カルガモと一緒に

こちらはダイサギ、くちばしが黄色

コサギも忍び足でエサを狙う


3.ゴイサギ

同じサギの仲間だが、シラサギより小ぶりで、青みががかった灰色の羽根をもっているゴイサギが、池の縁の茂みにいるのを見つけた。夜行性なので、昼間はこうして茂みにいることが多いようだ。

ゴイサギの名前の由来は、醍醐天皇が池にいたこの鳥を見つけ、捕まえるようにと命令したところ、近づいても逃げることなく、おとなしく捕まったので、天皇は命令に逆らわず神妙であると、ご褒美として五位の位を授けた、ということから「五位の鷺」となったという。

 

頭隠して尻隠さず?

茂みの中、姿は見せず

4.カルガモ

カルガモは渡りをしない留鳥で、公園でもよく見られる。くちばしの先端が黄色いのが特徴。ヒナは生まれるとすぐに地上を歩けるので、母鳥がたくさんのヒナを連れて道路を横断して池に向かう姿がテレビなどで紹介されて、話題になったことがある。

カモの仲間には、水面に逆立ちをして首を突っ込んでエサを採るものと、水中に潜ってエサを採るものがいる。カルガモは前者で水の中に潜ることはできない。次のキンクロハジロは後者で、水の中に潜ってエサを採る。 

美しい羽根

水面に映る

水面に頭を突っ込んでエサを探す

しっかり羽根の手入れ

首をすくめて悠々と

水草の中を泳ぐ

5.キンクロハジロ

このカモは、目が金色、頭や背、胸などが黒、羽根の帯が白ということから、キンクロハジロ、漢字で書くと「金黒羽白」と、その姿からきている。頭の後ろの冠羽も特徴がある。

シベリアなどの北から冬に越冬のため南下してくる冬鳥である。

かなりの群れをつくって

ゆったりと泳ぐ

ちょっと目がキツイ?!

流行のヘアスタイル?

光を浴びて悠々と

6.キセキレイ

セキレイの仲間には、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイの3種がよく見られる。今回見たのは、お腹が黄色いのでキセキレイだろう。水辺で昆虫などを餌としている。

セキレイの仲間は、いつも尾羽を上下に振っているのが特徴である。

日本書紀には、イザナギとイザナミが、セキレイのこの尾羽の動作を見て男女の交合を知ったという記述があるという。そのことから「とつぎおしえどり」とも呼ばれるとも。

川の土手でエサを探す

尾羽が長く腹部は黄色い

7.カワセミ

カワセミは漢字では「翡翠」と書くように、光の加減で、コバルトブルーにも、エメラルドグリーンにも見える。これは羽毛にある微細構造によるもので、シャボン玉が様々な色に変化して見えるのと同じで、「構造色」という。

カワセミは、その美しい姿とともに、一所に長く止まっていることから、写真愛好家の絶好の被写体となっている。カワセミの写真同好会もあるようだ。この池の周りにも、いつも少なくても5,6人は、長い望遠レンズをつけたカメラでカワセミを狙っている。

カワセミの撮り方のアドバイスには、次のように書かれている。「カワセミらしい青やエメラルドグリーンで撮るなら朝夕の光を選びましょう。日中のトップライト(真上からの光)では、黒っぽくなるので要注意。曇りや日陰でもきれいに撮れます。とくに背中のコバルトブルーが美しいので、ワンポイントとして取り入れましょう。」と。

多くのカメラ愛好家を引き付けるカワセミ、その魅力から、この池のスターと言っても良いだろう。

水面近くの小枝に止まる

背中のコバルトブルー

うまく撮ってね

はいポーズ

流れを見つめて

エメラルドグリーンにも

秋の公園には、多くの鳥がやってきています。あちこちでいろいろな鳴き声が聞こえます。しかし、なかなかその姿をカメラで追いかけることは難しい。

シジュウカラが飛んできて甲高い鳴き声が聞こえましたが、すぐに別なところに飛んで行ってしまいました。シジュウカラは、「ツーピツーピ」「ジャージャー」といった鳴き声を使い分けて、仲間とコミュニケーションをとっていることが分かってきたと言います。

今回撮影できたのは、サギ、ウ、カモ、そしてカワセミなど、しばらくじっとしていてくれる鳥です。それでも、水に潜って餌を採ったり、高い木の上で羽を休めたり、いろいろな生態も観察できます。おかげで公園まで散歩に行く機会が増えました。


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