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ムクドリ |
夕方、散歩に出ると、ギャー、ギャーと騒ぐ声、ムクドリが柿の木に集まってきていました。
その後、4時ごろには高い鉄塔の電線に大群が集まり、それからネグラに行くようです。
この日は、夕焼けも美しく、遠くには富士山が望めました。夜は「ほぼ皆既」の部分月食が観られました。89年ぶりだということです。次回は65年後ということですから、「ほぼ」観ることはできない、ではなく、「全く」観ることは不可能です。
1.ムクドリ
ムクドリが、柿の木にたくさん集まってきて、残っている柿を食べあさっている。ギャー、ギャーと、やかましく争うように柿を食べている。ムクドリの夕食のようだ。
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ムクドリ |
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柿を食べに来たムクドリ |
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争うように食べるムクドリ |
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食事の順番待ち? |
ムクドリは夕方になると、あちこちから次々に集まってきて群れを作る。どういうわけか、この鉄塔の一番高いところに数羽が最初に止まり、その後も次々と飛来してきて、数百羽を超えるような数のムクドリが電線にきれいに整列していく。そして、いっせいに飛び立ち、街路樹や竹藪のネグラに入っていくようだ。 |
電線に並ぶムクドリ |
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次々に飛来してくる |
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一番上の線に並んで |
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間をつめて |
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なぜか一番高いところだけに止まる |
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きれいに並んだ |
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いっせいに飛び立っていった |
ムクドリは、もともとは農作物に害を及ぼす虫を食べる「益鳥」とされていた。しかし、生息環境が破壊され都市に適応して大量に増殖すると、鳴き声による騒音や糞害などが、しばしば問題になり、「害鳥」になってしまっている。人はなんて勝手なものか、ムクドリは必死に環境に適応しているだけなのに。そう考えると、ムクドリはあわれな鳥だ。
2.ヒヨドリ
こちらはヒヨドリ、ムクドリより一回り大きく、尾羽が長く、スマートな体型である。春には蜜を吸いに桜の花に来ているのを見かけるが、いまは柿を食べに来たのだろう。
ただ、ヒヨドリは、野菜や果樹など農作物を食害するので、やはり「害鳥」ではあるが、ムクドリほどは嫌われていない。ピーヨ、ピーヨという鳴き声の違いもあるのかな。
日本ではよく見ることのできる鳥であるが、分布がほぼ国内に限られることから、海外のバード・ウォッチャーにとっては、ぜひとも観察したい野鳥のひとつであるという。
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ヒヨドリ |
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ヒヨドリ |
また、源平合戦の一ノ谷の戦いで、源義経が平家の軍勢を追い落とした深い山あいを「ひよどり越え」というのも、そこが春と秋、ヒヨドリの渡りの場所(現・神戸市須磨とも)であったことからと言われている。
3.夕暮れ
陽が落ちるにつれ、鳥たちもネグラに向かい、花や樹々も夕日の光に照らされる。空は赤く染まり、遠くに富士山を望むことができた。夜には、「ほぼ皆既」の月食を眺めることもできた。
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色づき始めたケヤキの大木 |
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雑木林に夕日が差し込む |
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皇帝ダリアの花に陽がさす |
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ススキ |
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夕焼け |
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赤く染まる冨士 |
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「ほぼ皆既」の月食 |
家路を急ぐムクドリやヒヨドリたちに、清少納言を借りて、やはり「秋は夕暮れ」が一番趣があると感じる一日となりました。
「秋は夕暮れ 夕日の差して山の端 いと近うなりたるに 烏<ムクドリ?>の寝所へ行くとて 三つ四つ二つなど飛び急ぐさへ あはれなり まいて雁<ヒヨドリ?>などの連ねたるが いと小さく見ゆるは いとおかし。」『枕草子』
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