2021年12月9日木曜日

東京異空間41~「怪物」新宿に現る

 

久しぶりに新宿に出ました。着いたとたん、あちこちをキョロキョロ見回して、もうお上りさん状態になってしまいました。

新宿駅東口には、巨大な猫が現れて、最近ちょっとした話題になっています。他にも新宿には「怪物」が現れていました。

新宿西の高層ビル群

1.怪猫

この夏、新宿に巨大な猫が現れた。新宿東口のアルタ・ビルの隣に大型のスクリーンに映し出されたデジタルの三毛猫だ。本物そっくりに動き、ときにはスクリーンから飛び出てくるような迫力がある。

信号待ちしている人ばかりでなく、立ち止まってしばらく見ている人も多い。



2.怪獣

ビルが並び、ネオンも色とりどりに輝く、新宿の通りの奥にゴジラが現れる。これは新宿東宝ビルの屋上テラスにつくられたゴジラ。ゴジラは、そもそもゴリラとクジラを合体させた怪獣。東宝映画に登場して人気を博した怪獣だ。

このゴジラ、ビルの上から新宿を行きかう人々にむかって、あのゴジラの音楽が流れ、嵐の音とともに吠える。そのあと白い煙とともに青いビームを吐き出す。まさに迫力満点、見ている人もビックリ。

すぐ横にホテルがあり、ゴジラを間近に見ることのできる特別室があるそうだ。宿泊しなくとも、ホテルのカフェテラスに入れば間近に見ることができるという。



3.怪女

西武新宿駅降りて信号を渡ると、目の前に大きな目の少女が現れる。じつはこれ、大きなパチンコ店の看板に描かれた少女。

こんな少女に見つめられ、オジさんたちは誘われるように店に入ってしまうのだろうか。


4.怪仏

新宿御苑の近く、マンションに囲まれた一角に巨大な地蔵菩薩銅像が現れる。丈六(約270㎝)の銅像で、江戸の出入口となる街道6カ所に造立された江戸六地蔵の一つである。

ここは太宗寺というお寺で、寺伝では慶長元年(1596年)ごろに僧・太宗が開いた草庵にはじまるという。江戸時には内藤家の菩提寺になっている。



このお寺には、この地蔵菩薩銅像のほかに、閻魔像と奪衣婆像があり、毎年7月の縁日に御開帳されるという。こちらの像もかなりの「怪仏」だ。

閻魔像と奪衣婆像(東京トリップより)

江戸六地蔵の一つ、巣鴨・真性寺の地蔵菩薩像 2019.9.20撮影

新宿に現れた怪猫、怪獣、怪女、怪仏に驚く、それはたんに巨大さ、怪しさに驚くというより、こうした「怪物」を作り出した人の想像力=創造力に驚かされます。

そして、これらの「怪物」が住む新宿という異空間にも。

この日の新宿は、もうコロナ以前よりも人が多く出ていたのではないかと思うほどでした。ただ、見えない「怪物」、コロナがこれ以上広がらないとことを願うばかりです。

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