2022年5月14日土曜日

思い出のアルバム1~忘れじの像

 

国東・両子寺 仁王 2017.10.18

これまで撮った写真は、Googleフォトに入れていましたが、ブログを始める前に撮ったものを含めてテーマごとに自動編集してくれることがあるので、その写真を選んでみました。

まず1回目は、各地で見た石仏、道祖神、などの像を中心に選んでみました。どれも、またお会いできましたね、といった感じのお姿です。その時の旅行の想い出も、また甦ってきます。 

1.仁王

国東 富貴寺 仁王 2017.10.18

品川 東禅寺 仁王 2020.11.22


〇 仁王~国東・六郷満山

・国東半島は、神仏習合の発祥地ともいわれ、宇佐神宮を中心とする八幡信仰と、天台系修験が融合した独特な山岳宗教が形成された。半島の各地に奈良時代、仁聞菩薩が開基したという縁起を持つ多くの寺院があり、「六郷満山」と呼ばれている。

・仁王像はたいてい寺院の入口に立っている。これは寺院の中に仏敵が入り込むのを防ぐ守護神とされる。

・品川にある東禅寺は、幕末にはイギリス公使館が置かれていた。

2.羅漢

川越 喜多院 2018.2.9

箱根 長安寺 2020.2.3

箱根 長安寺 2020.2.3


〇 羅漢

・羅漢は釈迦の弟子とされ、「阿羅漢」の略で仏教において最高の悟りを得た聖者とされる。親しみをもって「羅漢さん」といわれ、十六羅漢や五百羅漢像が造られている。五百羅漢はいろいろな表情をした像が造られ、その中には自分に似た、あるいは誰かに似た像が必ず見つかるものだと、よく言われる。

・関東では、川越・喜多院の五百羅漢がよく知られている。

・箱根・仙石原の長安寺の境内にもいろいろな表情をした羅漢が置かれていて見ごたえがあった。


3.菩薩

臼杵 蓮城法師像 (臼杵の石仏を造った人という)2017.10.17

東京目黒 大圓寺 2017.11.17

東京 九品仏(浄真寺)・地蔵菩薩 2019.6.30

熊野・地蔵菩薩 2020.2.18

東京 等々力渓谷 観音菩薩 2019.6.30

上野・法隆寺館 摩耶夫人 釈迦誕生 2019.2.20

東京 深大寺 元三大師 2019.5.17


〇 菩薩

・大分・臼杵には、国宝となっている石仏群がある。その近くにある満月寺には蓮城法師像があり、臼杵の石仏を彫った人といわれている。

・東京・目黒の行人坂にある大圓寺には、やはり五百羅漢がずらりと並び、そこに地蔵菩薩像が合掌して立っている。1779年に起こった江戸の大火で亡くなった人々を弔うために建立されたという。

・東急の九品寺で降りてすぐのところにある浄真寺には、九体の阿弥陀仏が安置されていることで知られている。その境内に地蔵菩薩の石仏が置かれていた。十円玉を供えていた。

・都内で唯一の渓谷といわれる等々力渓谷にある不動尊でみた観音菩薩像。都内にいるとは思えない静かな自然の中に慈悲深く立っていた。

・上野の国立博物館には法隆寺館があり、かっては法隆寺にあった金銅仏が収められている。ガラスケースに収められている小金銅仏は、不思議な空間を作っていた。その中でも、この像は、釈迦は摩耶夫人の脇の下から生まれたとされる、その劇的な場面を表わす立体像である。

・東京・深大寺にある元三大師の石像である。元三大師(がんざんだいし)は、比叡山の僧で、良源という名で919年~985年に実在した。平安の昔、元三大師が鬼の姿となって疫病を退散した姿とされ、玄関の入口などに魔除けのお札として架けられている。


4.道祖神

安曇野 穂高神社御船会館 道祖神 2018.9.18

穂高駅 道祖神 2018.9.19

伊豆 願成就院 地蔵 2018.12.21


〇 道祖神

・道祖神は、村の境や道路の辻などに置かれる路傍の神で、村に厄災が入ってこないように、また豊穣、子孫繁栄等を祈願するための村の守り神であった。信州・安曇野を回ると愛らしい道祖神に出会える。

・伊豆の願成就院に置かれていた愛らしいこの石仏は、お地蔵さんだろうか。願成就院は、源頼朝の奥州討伐を祈願して北条時政により建立されたとされ、5体の運慶作の仏像(国宝)が安置されている。


5.人物像

写真師・下岡蓮杖 下田 2020.10.20

カメラマン 伊豆 願成就院 2018.12.21

東京中野・哲学堂 孔子像儒者 2020.10.4

鹿島神宮 大鯰の碑 2020.12.9

鳩山和夫・春子 夫妻像 東京文京区音羽会館 2021.5.26


〇 人物像

・下岡蓮杖は、下田の生まれで、黒舟来航に伴い下田が開港して外国文明の一つである写真術を学んだ。日本写真史の礎を築いた一人の写真師である。

・伊豆・願成就院の境内の裏手にある五百羅漢の一つにカメラマンの像が奉納されていた。帽子をかぶって写真を撮る姿は誰かに似ている?

・東京・中野にある哲学堂は、井上円了がソクラテス、カント、釈迦、孔子の四聖を祀った堂を明治37年(1904)に建てたことにはじまる。井上は、哲学の重要性、普及に努め哲学館(現・東洋大学)を創設している。

・鹿島神宮には、江戸時代、地震は鯰が暴れることから起きると信じられており、その地震を起こす大鯰の頭を押さえているという要石が鹿島神宮にある。その鯰を押さえる姿を描いたのがこの碑である。

・東京文京区にある鳩山会館は音羽御殿ともいわれるように鳩山一郎の邸宅である。邸内には一郎の父・母である鳩山和夫・春子夫妻の像が置かれている。


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