2021年1月14日木曜日

東京異空間32:夜景~不忍池辯天堂・浅草寺・増上寺

 

浅草寺・五重塔

不忍池辯天堂(寛永寺)、浅草寺、増上寺と三つの寺の夜景を撮った。それぞれに、いつもとはまた違う「東京異空間」を見ることができた。


1.不忍池辯天堂(寛永寺)

寛永寺を建てるにあたり、僧・天海は比叡山に見立てた。不忍池辯天堂は、不忍池を琵琶湖に見立て、また元々あった小さな島を竹生島に見立て、竹生島の「宝厳寺(ほうごんじ)」に見立てたお堂を建立した。

御本尊は弁財天(秘仏)であるが、弁天は宇賀神と習合して一体化し、老人の頭を持ち身体は白蛇という人頭蛇身の姿の像がある。

弁財天は「財」ということから金運をもたらすといわれている。9月の巳の日には「巳成金大祭」が行われ、この日に金・銀・銭を紙に包んでおけば富むという。

夜、不忍池から辯天堂を見ると、黄金に輝いて見えた。蓮の大きな葉は、いまは冬枯れしているが、夏になれば、泥の中から美しい浄土の花を咲かせることだろう。

不忍池辯天堂


不忍池辯天堂



手水舎

宇賀神






2.浅草寺

浅草寺は、浅草の観音さまと呼ばれるように、聖観音菩薩を御本尊とする、都内最古のお寺である。雷門、仲見世通りなど、いつもは多くの人出があるが、この時期はまったくその面影はなかった。

夜、浅草寺は、仲見世通りも店は閉まって、看板のネオンだけが輝き、宝蔵門、五重塔はライトアップされ、朱色が明々と照らされ、いつもの賑わいを忘れないように演出しているかのようだった。それでも本堂は、ひっそりとしていた。 

浅草寺・雷門前

浅草寺・雷門

浅草寺・雷門・大提灯

浅草寺・仲見世通り

浅草寺・仲見世通り

浅草寺・宝蔵門

浅草寺・宝蔵門

浅草寺・宝蔵門

浅草寺・宝蔵門

浅草寺・宝蔵門・五重塔

浅草寺・宝蔵門・五重塔

浅草寺・五重塔

浅草寺・宝蔵門

浅草寺・本堂

高村光雲作の龍神像・天井の「墨絵の龍」


浅草から東京タワーが

3.増上寺

増上寺は、浄土宗のお寺で、徳川家の菩提寺である。奥の霊廟には、徳川15代の将軍のうち、二代秀忠、六代家宣、七代家継、九代家重、十二代家慶、十四代家茂の6人の将軍の墓地がある。(残る6人が上野・寛永寺に、家康と家光が日光に、慶喜は谷中霊園に眠る。)

寛永寺の多くの堂宇は、太平洋戦争によりほとんどの遺構を失い、七代家継の霊廟であった有章院霊廟の二天門が残る。

夜、東京タワーがカラフルにライトアップされ、日中には高層ビルの中に紛れているいるタワーがひときわ輝いている。このあたりは、増上寺の霊廟ばかりでなく、芝公園には古墳があり、古代から墓があったところ、そこに「塔」が建っている。戦後復興、高度成長を見てきた「塔」は、これからの未来も虹色に照らし出すのだろうか。


付記:

芝公園の古墳のトップに「伊能忠敬測地遺功表」という碑が立っている。

拙ブログの「佐原」、「靖国神社」、「夜景」と三回とも「伊能忠敬」とかかわりのあるところになった。

増上寺入口



増上寺

増上寺

増上寺・有章院霊廟二天門

増上寺・有章院霊廟二天門

増上寺・有章院霊廟二天門

銀座も、高級ブランドの店は変わらず輝いてはいたが、空のタクシーが多く、静かであった。


銀座

銀座




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