2021年6月11日金曜日

梅雨どきの花2~タチアオイ、スカシユリ、ほか

 

タチアオイ

スカシユリ

梅雨どきにもかかわらず、真夏のような陽射しが、花々に注いでいる。ときにはスポットライトのように木漏れ陽が花に射している。「1~アジサイ」に続いて、やはり、この時期の花であるタチアオイなどの写真と、あわせて花言葉も調べてみた。

(1)タチアオイ

タチアオイは、ぞの名の通りすくっと立ち上がった茎にたくさんの花を次々とつける。花は垂直に伸びた茎の下から上に咲き上っていく。ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、一番上の花が咲くと、梅雨明けになるともいわれる。そこから「ツユアオイ(梅雨葵)」という別名もあるほど、梅雨の時期にピッタリの花だ。

古来から薬草として使われていて、 採取した花を日干しで乾燥させたものが「蜀葵(しょっき)と呼ばれ、咳止めに効くという。

タチアオイの花言葉は、多くの花をつけることから、「豊かな実り」「大望」など。

タチアオイ







 

(2)スカシユリ

スカシユリは、黄色、オレンジ色、赤色、白色など美しい花を空に向けて咲く。ユリ科の花は、下向きに咲くのが基本で、上向きに咲くのがスカシユリの特徴となっている。

また花びらの付け根に隙間があり、透けて見えることから「透かし百合」と名付けられたという。

上に向いて咲いたいろとりどりの花びらが、真夏のような強い陽ざしを浴び、花びらが美しく透けて見える。

花言葉は、花びらを空に向け大きく広げ、花の中が透けている姿から「注目を浴びる」。


スカシユリとタチアオイ

スカシユリ







スカシユリ

 

(3)いろいろな花々

この時期に見かける花には「ホタルブクロ」のように季節に合った、また花の形にあった名前が付けられている。ホタルブクロの花の色は関東では赤紫、関西では白が多いという。

花言葉は「忠実」「正義」。

ホタルブクロ

ホタルブクロ

 

この時期、甘い香りを漂わせるのは「クチナシ」。春の沈丁花、秋の金木犀と並んで、いい香りを放つ。

♪くちなしの花の、花のかおりが旅路の果てまでついてくる・・・と歌われた。

花言葉は「とても幸せ」「喜びを運ぶ」「優雅」。

クチナシ

クチナシ

 

ヤマボウシが白い花をたくさん付けている、といっても花のように見えるのは苞といわれる葉の部分である。

花言葉は「友情」。

ヤマボウシ

 

ちょっと変わった花も見つけた。「トリトマ」は「シャグマユリ(赤熊百合)」という和名を持つように花房が赤熊の荒々しい毛を思わせる。花言葉は、「恋するつらさ」「あなたを思うと胸が痛む」。トリトマの首部の茎がよじれるように曲がる性質があり、この様子を恋の苦しさにたとえたものだという。

シャグマユリ(赤熊百合)

「フェイジョア」というのは別名「パイナップル グァバ」ともいわれる南米原産の果樹のようだ。赤いツンと尖った雌しべをたくさんの雄しべが囲み、花びらは外は白く内側はピンクで、すこし肉厚でふっくらしている。この花は、食べるととろけるような甘さがあり、食べられる花・エディブルフラワーだという。果実は甘酸っぱく、食感はナシに似て、味は南国フルーツに近い甘みがあるという。キウイフルーツに継ぐ新果樹として注目されたが普及はしていないという。(残念ながら食べたことはない)

花言葉は「実りある人生」「情熱に燃える心」「豊穣」。

フェイジョア

フェイジョア

ほかにも、色々な花々を見ることができた。名前がわからないものもあるが、こうした花を見つけ、写真を撮るのも楽しい。



ダリア:花言葉「華麗」「優美」

サルビア・ファリナセア(ブルー・サルビア):花言葉「永遠にあなたのもの」


ギボウシ:花言葉「落ち着き」「冷静」



ビワ:花言葉「治癒」「温和」

ヒルガオ:花言葉「絆」「情事」

ヒメジョオン:花言葉「素朴で清楚」

 

カメラを持って散歩すると、その季節ごとにいろいろな花に出会う。今回は、はじめて知る花にも出会った。それらの花の花言葉も調べてみると、花の姿や性質に因んでいたり、なかなかうまく付けられているものだと思う。


梅雨どきの花々1~アジサイ

 


関東は、まだ梅雨入り宣言も出ていないが、早くも30度を超える真夏日となっている。

そんな日々、やはり近場を散歩しながら、この時期の花々を撮ってみた。

梅雨どきの花といえば、アジサイだが、ほかにもタチアオイ、スカシユリ、ちょっと変わった花も見つけた。

梅雨どきの花々を「1~アジサイ」、「2~タチアオイ、スカシユリ、ほか」、と2回に分けてアップする。

 

1.アジサイ

紫陽花(アジサイ)は江戸時代から好まれていた花のようだ。葛飾北斎の浮世絵にも「紫陽花に燕」が描かれている。

葛飾北斎「紫陽花に燕」

アジサイは、土の酸性度pHによって色が変わるということはよく知られている。そのため「七変化」などともいわれ、花言葉は「移り気」や「浮気」「無常」という。調べてみたら、色別にも花言葉があるようだ。

今回は、アジサイの色ごとに写真を並べ、その花言葉を調べてみた。


(1)

日本は弱酸性の土地が多いことから、青いアジサイが多く、その花言葉は「辛抱強い愛情」。

江戸時代、ドイツに帰国したシーボルトが日本から持ち帰ったアジサイに最愛の女性であるお滝さんの名前にちなんで「オタクサ」と学名をつけ離れても強く想いを寄せていたというエピソードから、「辛抱強い愛情」の花言葉が誕生したとされる。














(2)赤

紫色のアジサイには、「辛抱強い愛情」「清澄」「神秘」という花言葉







(3)ピンク

ピンク色のアジサイは、「元気な女性」「強い愛情」という花言葉






(4)

白色のアジサイの花言葉は「寛容」「ひたむきな愛情」。何にも染まっていない白色は、全てを包み込むようなイメージがあること、また白いアジサイは色が変化しないことからだという。

よく見かける白いアジサイも品種に、アナベルとカシワバアジサイ(柏葉紫陽花)があるが、それぞれに花言葉がある。アナベルは「ひたむきな愛情」、カシワバアジサイは「慈愛」「清純」「汚れなき心」など。





アナベル

アナベル

アナベル

カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)

カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)


(5)黄緑

緑色のアジサイの花言葉は「ひたむきな愛」



アナベル

今年は、梅雨入りが西日本のほうは早かったが、東日本はまだである。紫陽花の写真はすでに「もうすぐ梅雨入り~紫陽花」として5月21日にこのブログにアップしたが、ちょっと先走りであった。


今、アジサイの花も夏の日差しを浴びていろいろな色を輝かせている。ときには木漏れ日のような陽射しがスポットライトのようにアジサイの花に射しこんでいる。

 

アジサイの花言葉は色が変わることから「移り気」などといわれているが、色別の花言葉をみると、「辛抱強い愛情」「ひたむきな愛」など、素敵な言葉がついている。

やはり、シーボルトのエピソードがあるように江戸時代から親しまれている花だからだろう。


梅雨入りして、雨に佇む紫陽花を、もうしばらく楽しむことができそうだ。


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