関東は、まだ梅雨入り宣言も出ていないが、早くも30度を超える真夏日となっている。
そんな日々、やはり近場を散歩しながら、この時期の花々を撮ってみた。
梅雨どきの花といえば、アジサイだが、ほかにもタチアオイ、スカシユリ、ちょっと変わった花も見つけた。
梅雨どきの花々を「1~アジサイ」、「2~タチアオイ、スカシユリ、ほか」、と2回に分けてアップする。
1.アジサイ
紫陽花(アジサイ)は江戸時代から好まれていた花のようだ。葛飾北斎の浮世絵にも「紫陽花に燕」が描かれている。
葛飾北斎「紫陽花に燕」 |
アジサイは、土の酸性度pHによって色が変わるということはよく知られている。そのため「七変化」などともいわれ、花言葉は「移り気」や「浮気」「無常」という。調べてみたら、色別にも花言葉があるようだ。
今回は、アジサイの色ごとに写真を並べ、その花言葉を調べてみた。
(1)青
日本は弱酸性の土地が多いことから、青いアジサイが多く、その花言葉は「辛抱強い愛情」。
江戸時代、ドイツに帰国したシーボルトが日本から持ち帰ったアジサイに最愛の女性であるお滝さんの名前にちなんで「オタクサ」と学名をつけ、離れても強く想いを寄せていたというエピソードから、「辛抱強い愛情」の花言葉が誕生したとされる。
紫色のアジサイには、「辛抱強い愛情」「清澄」「神秘」という花言葉。
(3)ピンク
ピンク色のアジサイは、「元気な女性」「強い愛情」という花言葉。
(4)白
白色のアジサイの花言葉は「寛容」「ひたむきな愛情」。何にも染まっていない白色は、全てを包み込むようなイメージがあること、また白いアジサイは色が変化しないことからだという。
よく見かける白いアジサイも品種に、アナベルとカシワバアジサイ(柏葉紫陽花)があるが、それぞれに花言葉がある。アナベルは「ひたむきな愛情」、カシワバアジサイは「慈愛」「清純」「汚れなき心」など。
アナベル |
アナベル |
アナベル |
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) |
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) |
(5)黄緑
緑色のアジサイの花言葉は「ひたむきな愛」。
アナベル |
今年は、梅雨入りが西日本のほうは早かったが、東日本はまだである。紫陽花の写真はすでに「もうすぐ梅雨入り~紫陽花」として5月21日にこのブログにアップしたが、ちょっと先走りであった。
今、アジサイの花も夏の日差しを浴びていろいろな色を輝かせている。ときには木漏れ日のような陽射しがスポットライトのようにアジサイの花に射しこんでいる。
アジサイの花言葉は色が変わることから「移り気」などといわれているが、色別の花言葉をみると、「辛抱強い愛情」「ひたむきな愛」など、素敵な言葉がついている。
やはり、シーボルトのエピソードがあるように江戸時代から親しまれている花だからだろう。
梅雨入りして、雨に佇む紫陽花を、もうしばらく楽しむことができそうだ。
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