2026年6月24日水曜日

東京異空間431:ユリ

 


散歩をしていると、美しいユリの花が咲いていました。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言われるように、すっと茎をのばして大きな花を咲かせているユリは、美しい人を思わせるような優雅さがあります。ユリについて少し調べてみました。

1.花の構造

ユリの花は、花びらが6枚あるように見えるが、実は内側3枚が「花弁」、外側3枚が「萼片(がくへん)」という構造となっている。

花の中央から長く伸びるめしべは1本で先端は軽く3裂している。花粉の色は濃いオレンジや黄色で、衣服に付くと取れにくい。

また、ユリは種類によって咲く向きが異なり、大きく上向き、横向き、下向き(うつむき加減)に分けられる。カサブランカなど オリエンタル系は主に横向き、 スカシユリ系は上向きに咲く、テッポウユリ系はやや横から下向きに咲く。

2.名の由来

ユリ(百合)という名前の由来は、茎に対して花が大きく、風が吹くと揺れることから「ユル」が変化したという説、鱗片葉が寄り集まっているから「ヨリ」が変化したという説など、諸説ある。また漢字の「百合」という名前は、鱗片葉が何重にも合わさっていることが由来とされている。

3.日本と西洋

ユリというと、どちらかといえば西洋の花のイメージがある。 キリスト教において、白ユリは聖母マリアの「純潔」や「処女性」の象徴として、宗教画の受胎告知などには必ずと言っていいほど描かれている。

しかし、日本では、『万葉集』の時代から、風に揺れるユリの姿を「捉えどころのない恋心」や「美しい女性」に例え、自然のありのままの美を見出していた。

江戸時代になると、庶民の間でも鉢植えや品種改良が盛んに行われるようになる。また、鎖国中の日本を訪れたドイツ人医師・シーボルトや植物学者・ツンベルクらにより、ヤマユリやカノコユリなどの球根がヨーロッパへ持ち出された。この日本固有の美しいユリたちは、のちに西洋でのユリの品種改良の原点となる。 日本のヤマユリ、カノコユリ、ササユリなど をベースに、西洋で大々的な交配(オリエンタル・ハイブリッド)が行われた。その最高傑作として1970年代に誕生したのが、今や世界中で愛される大輪の白ユリ「カサブランカ」である。





















蝶が止まっていた

私たちが海外の花だと思っている美しいユリは、日本原産のユリから生まれた改良品種であることが多いようです。また、ユリの香りは夜になると強くなり、甘い香りで虫を呼び寄せるそうです。虫だけでなく、私たち人間も魅了するユリ、姿も香りも美しい花です。

葛飾北斎の浮世絵にも百合が描かれている。



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