2024年7月31日水曜日

東京異空間216:野球殿堂博物館

 

野球殿堂博物館

文京シビックセンターに行ったときに、野球殿堂博物館に寄ってきました。博物館は、東京ドームの21番ゲートの横に設けられています。

昨年のWBCでのアメリカを破っての優勝、またメジャーリーグでの大谷をはじめとする日本人選手の活躍は、多くの人の、とりわけ少年の野球熱を盛り上げているように思います。野球殿堂博物館には、WBCの優勝トロフィーや、大谷のバットなど、またプロ野球で活躍しているヤクルトの村上選手、またレジェンドと呼べる長嶋、王といった歴代のスター選手、さらには日本野球の歴史が展示されています。

そのいくつかをピックアップして紹介してみます。

1.WBC

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は、昨年、2023年に大谷などの活躍により日本が優勝し、多くの人がテレビにくぎ付けになった。2023年大会は世界で最も視聴率の高い野球イベントとなった。

ところで、WBC2006年から始まり、これまで5回行われているが、そのうち日本は何回優勝しているか?実は、5回のうち3回も優勝している。20062009年は松坂大輔が、2023年は大谷翔平が大会最優秀選手となり、3回優勝している。


WBC・優勝トロフィー

WBC・優勝トロフィー

栗山監督のユニフォーム

大谷選手のユニフォーム

ヌートバー選手のユニフォーム・横にペッパー・ミル

岡本選手のユニフォーム

吉田選手のユニフォーム

JAPANチームのユニフォーム


2.メジャー・リーグ選手

米国・メジャー・リーグ(MLB)で大谷をはじめ日本人選集が活躍し、テレビ放送も連日行われている。なお、MLBの扉を開けた事実上の先駆者は野茂英雄である。

(1)大谷翔平

日本ハム・ファイターズの大谷選手のユニフォーム

日本ハム・ファイターズの大谷選手のユニフォームなど

エンゼルスの大谷選手の帽子

エンゼルスの大谷選手のシューズ

エンゼルスの大谷選手のバット

ベーブ・ルースのバットを持つ大谷選手

ベーブ・ルースのバット


(2)イチロー

WBCのときのイチローのユニフォーム

WBCのときのイチローのユニフォーム

イチロー・マリーンズのユニフォーム


(3)ダルビッシュ

ダルビッシュのユニフォーム

 (4)松坂大輔

松坂大輔のユニフォーム


3.スター選手

日本のプロ野球でも岡本、村上といった4番打者、さらに160キロ以上のスピードボールを投げ、2022年に完全試合を達成した佐々木朗希などがスター選手となっている。

これらの選手は2023年のWBCの大会でも活躍した。

(1)岡本和真

岡本和真のユニフォームなど

日本シリーズ優勝トロフィー


(2)村上宗隆

村上宗隆のユニフォームなど

村上宗隆のユニフォーム

(3)佐々木朗希

佐々木朗希・連続イニング無安打(17回)達成試合使用ボール

4.レジェンド

野球の歴史において、レジェンドともいえる選手をとりあげてみた。

(1)川上哲治

川上哲治・赤バットと巨人のユニフォーム


(2)長嶋茂雄

長嶋茂雄・巨人のユニフォーム

長嶋茂雄とイチロー

長嶋茂雄・国民栄誉賞受賞の際の始球式で着用したユニフォーム

(3)王貞治

王貞治


王貞治・756号本塁打記念碑

王貞治

王がバッティング練習に使用した真剣

(4)金田正一

金田正一

5.殿堂入り

この博物館の名前にもなっている「野球殿堂」は、日本のプロ野球などで顕著な活躍をした選手や監督・コーチ、また野球の発展に大きく寄与した人物に対して、その功績を称え顕彰するために1959年に創設された

これまで200人を超える殿堂入りがあり、それぞれのレリーフが飾られている。そのうち思い出のある人をピックアップした。

殿堂

殿堂


・小西得郎

プロ選手は経験しなかったが、解説者として、その独特の話法で人気を博した。「そりゃーもう、なんと申しましょうか」という小西の口癖は流行語となった。

小西得郎


・稲尾和久

西鉄ライオンズの黄金時代、連投・多投の中で好成績を挙げたことから「鉄腕」と呼ばれ、1958年の日本シリーズでは巨人を相手に4連投4連勝して日本一を達成し、「神様、仏様、稲尾様」といわれた。

稲尾和久


藤田元司

巨人の投手、監督として活躍した。日本シリーズでは奮闘するも日本一の栄冠には届かず、大学時代と同様にプロ野球でも「悲運のエース」と呼ばれた。 また、その痩身と味方の貧打に耐え忍ぶ姿から、「元司」の音読みにかけて「ガンジー」とも呼ばれた。

愛媛県新居浜の出身、慶大から日本石油に入り都市対抗で優勝し、大学の先輩である水原茂から誘われ巨人に入る。

藤田元司

・村山実

闘志むき出しで全身を使った「*ザトペック投法」で知られている1959天覧試合では長嶋茂雄に左翼ポール際のサヨナラ本塁打を浴びた。

*チェコの陸上選手、ヘルシンキ・オリンピックで、500010000m、マラソンの長距離三冠を記録する。「顔をしかめ、喘ぎながら走るスタイルから『人間機関車』と称された

村山実

・野茂英雄

「トルネード投法」と呼ばれる独特なフォームから繰り出されるフォークなどで三振 を量産した。MLBパドレスで活躍し、日本人のMLB扉を開けた事実上の先駆者となる。

プロ入り前は、新日鉄堺に入り、1988年には都市対抗に出場し若獅子賞を受賞している。この年の都市対抗でNTT東海は決勝で東芝に敗れた。

野茂英雄

・衣笠祥雄

赤ヘル打線の主砲として山本浩二と共に広島カープの黄金時代を築き上げる原動力となった。 体が頑丈で、負傷しても休まず試合に出場することも多く、連続試合出場記録日本記録を達成している。 背番号28から「鉄人」(漫画『鉄人28号』より)の愛称で親しまれた。

衣笠祥雄


・松井秀喜

高校時代は星稜高校、プロ野球では巨人、MLBではヤンキースに所属し活躍した。愛称は「ゴジラ」これは、日刊スポーツの記者が、強くて迫力があるヒーローのようなイメージ から付けたという。

とくに強烈な印象を残したのは、夏の甲子園大会で5打席連続敬遠を受けたことで、これは社会問題にもなった。この試合の相手チームは、高知・明徳義塾高校であった。

松井秀喜


6.野球の歴史

1872(明治5):ホーレス・ウィルソンがベースボールを伝える。

1896(明治29):第一高等学校が横浜外国人チームに勝利し、野球人気が高まる。

1903(明治36):早大が慶大に試合を申込み、早慶戦が始まる。

1915(大正4):全国中等学校優勝野球大会(現在の夏の甲子園大会)が始まる。

1927(昭和2):都市対抗野球大会始まる。

1934(昭和9):ベーブ・ルースら米大リーグ選抜チーム来日。

1936(昭和11):東京巨人、大阪タイガース、名古屋、東京セネタース、阪急、大東京、名古屋金鯱の7球団により、日本職業野球連盟創立。

1950(昭和25):セントラル、パシフィックの2リーグ制が始まる。

1959(昭和34):野球体育博物館(現・野球殿堂博物館)開館。

1964(昭和39):東京オリンピックで公開競技として野球が開催。

1969(昭和44):金田正一が通算400勝を達成。

1973(昭和48):巨人が9年連続日本シリーズ優勝。

1977(昭和52):王 貞治ハンク・アーロンの記録を破る通算756本塁打達成。

1987(昭和62):衣笠祥雄はルー・ゲーリッグの記録を破る2131試合連続出場達成

1988(昭和63):日本初の屋根付き球場東京ドームが完成。

1995(平成 7):ロサンゼルス・ドジャースの野茂英雄が、ナ・リーグ新人王となる。

2006(平成18):第1回WBCで王貞治監督率いる日本代表が優勝。

2009(平成21):2WBCで原辰徳監督率いる日本代表が連覇を達成。松井秀喜(ヤンキース)がワールドシリーズMVPに輝く。

2016(平成28):イチローはピート・ローズの記録を破る日米通算4257安打達成。

2023(令和5):5WBC侍ジャパンがアメリカを下し3大会ぶり3回目のWBC制覇!大谷翔平が胴上げ投手に。

ホーレス・ウィルソン

野球発祥の地記念碑のミニチュア

学士会館前の野球発祥の地・記念碑

学士会館前の野球発祥の地

野球発祥の地記念碑のミニチュアと明治時代のキャッチャーマスク

明治後半の野球道具

一高・ユニフォーム(大正7年頃)

ベーブ・ルース




南海ホークス・鶴岡監督

ジャイアンツ・V9

(参照):野球発祥の地である、神田一ツ橋の学士会館前に記念碑が置かれている。

東京異空間50発祥の地~学士会館と如水会館

7.プロ野球以外

・大学野球

早慶戦・試合の申し込み

慶應・水原茂


・高校野球

2023年夏・甲子園優勝・慶応高校


・都市対抗

都市対抗野球・優勝旗黒獅子


・少年野球

少年野球チーム

「あこがれの像」打撃フォームを少年にコーチしている場面(昭和35年制作)


8.野球殿堂博物館

野球殿堂博物館

野球殿堂博物館

21番ゲート横

東京ドーム

東京ドーム

野球殿堂博物館には、夏休みということもあって、多くの少年たちも見学に来ていました。ここから将来のスターが生まれるかもしれません。


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