文京シビックセンターに行ったときに、野球殿堂博物館に寄ってきました。博物館は、東京ドームの21番ゲートの横に設けられています。
昨年のWBCでのアメリカを破っての優勝、またメジャーリーグでの大谷をはじめとする日本人選手の活躍は、多くの人の、とりわけ少年の野球熱を盛り上げているように思います。野球殿堂博物館には、WBCの優勝トロフィーや、大谷のバットなど、またプロ野球で活躍しているヤクルトの村上選手、またレジェンドと呼べる長嶋、王といった歴代のスター選手、さらには日本野球の歴史が展示されています。
そのいくつかをピックアップして紹介してみます。
1.WBC
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は、昨年、2023年に大谷などの活躍により日本が優勝し、多くの人がテレビにくぎ付けになった。2023年大会は世界で最も視聴率の高い野球イベントとなった。
ところで、WBCは2006年から始まり、これまで5回行われているが、そのうち日本は何回優勝しているか?実は、5回のうち3回も優勝している。2006、2009年は松坂大輔が、2023年は大谷翔平が大会最優秀選手となり、3回優勝している。
WBC・優勝トロフィー |
WBC・優勝トロフィー |
栗山監督のユニフォーム |
大谷選手のユニフォーム |
ヌートバー選手のユニフォーム・横にペッパー・ミル |
岡本選手のユニフォーム |
吉田選手のユニフォーム |
JAPANチームのユニフォーム |
2.メジャー・リーグ選手
米国・メジャー・リーグ(MLB)で大谷をはじめ日本人選集が活躍し、テレビ放送も連日行われている。なお、MLBの扉を開けた事実上の先駆者は野茂英雄である。
(1)大谷翔平
日本ハム・ファイターズの大谷選手のユニフォーム 日本ハム・ファイターズの大谷選手のユニフォームなど エンゼルスの大谷選手の帽子 エンゼルスの大谷選手のシューズ エンゼルスの大谷選手のバット ベーブ・ルースのバットを持つ大谷選手 ベーブ・ルースのバット
(2)イチロー
WBCのときのイチローのユニフォーム WBCのときのイチローのユニフォーム イチロー・マリーンズのユニフォーム
(3)ダルビッシュ
(4)松坂大輔
3.スター選手
日本のプロ野球でも岡本、村上といった4番打者、さらに160キロ以上のスピードボールを投げ、2022年に完全試合を達成した佐々木朗希などがスター選手となっている。
これらの選手は2023年のWBCの大会でも活躍した。
(1)岡本和真
(2)村上宗隆
(3)佐々木朗希
4.レジェンド
野球の歴史において、レジェンドともいえる選手をとりあげてみた。
(1)川上哲治
(2)長嶋茂雄
長嶋茂雄・巨人のユニフォーム 長嶋茂雄とイチロー 長嶋茂雄・国民栄誉賞受賞の際の始球式で着用したユニフォーム
(3)王貞治
王貞治・756号本塁打記念碑 |
王貞治 |
王がバッティング練習に使用した真剣 |
(4)金田正一
5.殿堂入り
この博物館の名前にもなっている「野球殿堂」は、日本のプロ野球などで顕著な活躍をした選手や監督・コーチ、また野球の発展に大きく寄与した人物に対して、その功績を称え顕彰するために1959年に創設された。
これまで200人を超える殿堂入りがあり、それぞれのレリーフが飾られている。そのうち思い出のある人をピックアップした。
・小西得郎
プロ選手は経験しなかったが、解説者として、その独特の話法で人気を博した。「そりゃーもう、なんと申しましょうか」という小西の口癖は流行語となった。
・稲尾和久
西鉄ライオンズの黄金時代、連投・多投の中で好成績を挙げたことから「鉄腕」と呼ばれ、1958年の日本シリーズでは巨人を相手に4連投4連勝して日本一を達成し、「神様、仏様、稲尾様」といわれた。
・藤田元司
巨人の投手、監督として活躍した。日本シリーズでは奮闘するも日本一の栄冠には届かず、大学時代と同様にプロ野球でも「悲運のエース」と呼ばれた。 また、その痩身と味方の貧打に耐え忍ぶ姿から、「元司」の音読みにかけて「ガンジー」とも呼ばれた。
愛媛県新居浜の出身、慶大から日本石油に入り都市対抗で優勝し、大学の先輩である水原茂から誘われ巨人に入る。
・村山実
闘志むき出しで全身を使った「*ザトペック投法」で知られている 。1959年の天覧試合では長嶋茂雄に左翼ポール際のサヨナラ本塁打を浴びた。
*チェコの陸上選手、ヘルシンキ・オリンピックで、5000m10000m、マラソンの長距離三冠を記録する。「顔をしかめ、喘ぎながら走るスタイルから『人間機関車』と称された。
・野茂英雄
「トルネード投法」と呼ばれる独特なフォームから繰り出されるフォークなどで三振 を量産した。MLBのパドレスで活躍し、日本人のMLBの扉を開けた事実上の先駆者となる。
プロ入り前は、新日鉄堺に入り、1988年には都市対抗に出場し若獅子賞を受賞している。この年の都市対抗でNTT東海は決勝で東芝に敗れた。
・衣笠祥雄
赤ヘル打線の主砲として山本浩二と共に広島カープの黄金時代を築き上げる原動力となった。 体が頑丈で、負傷しても休まず試合に出場することも多く、連続試合出場記録日本記録を達成している。 背番号28から「鉄人」(漫画『鉄人28号』より)の愛称で親しまれた。
・松井秀喜
高校時代は星稜高校、プロ野球では巨人、MLBではヤンキースに所属し活躍した。愛称は「ゴジラ」これは、日刊スポーツの記者が、強くて迫力があるヒーローのようなイメージ から付けたという。
とくに強烈な印象を残したのは、夏の甲子園大会で5打席連続敬遠を受けたことで、これは社会問題にもなった。この試合の相手チームは、高知・明徳義塾高校であった。
6.野球の歴史
1872(明治5):ホーレス・ウィルソンがベースボールを伝える。
1896(明治29):第一高等学校が横浜外国人チームに勝利し、野球人気が高まる。
1903(明治36):早大が慶大に試合を申込み、早慶戦が始まる。
1915(大正4):全国中等学校優勝野球大会(現在の夏の甲子園大会)が始まる。
1927(昭和2):都市対抗野球大会始まる。
1934(昭和9):ベーブ・ルースら米大リーグ選抜チーム来日。
1936(昭和11):東京巨人、大阪タイガース、名古屋、東京セネタース、阪急、大東京、名古屋金鯱の7球団により、日本職業野球連盟創立。
1950(昭和25):セントラル、パシフィックの2リーグ制が始まる。
1959(昭和34):野球体育博物館(現・野球殿堂博物館)開館。
1964(昭和39):東京オリンピックで公開競技として野球が開催。
1969(昭和44):金田正一が通算400勝を達成。
1973(昭和48):巨人が9年連続日本シリーズ優勝。
1977(昭和52):王 貞治がハンク・アーロンの記録を破る通算756本塁打達成。
1987(昭和62):衣笠祥雄はルー・ゲーリッグの記録を破る2131試合連続出場達成
1988(昭和63):日本初の屋根付き球場東京ドームが完成。
1995(平成 7):ロサンゼルス・ドジャースの野茂英雄が、ナ・リーグ新人王となる。
2006(平成18):第1回WBCで王貞治監督率いる日本代表が優勝。
2009(平成21):第2回WBCで原辰徳監督率いる日本代表が連覇を達成。松井秀喜(ヤンキース)がワールドシリーズMVPに輝く。
2016(平成28):イチローはピート・ローズの記録を破る日米通算4257安打達成。
2023(令和5):第5回WBCで侍ジャパンがアメリカを下し3大会ぶり3回目のWBC制覇!大谷翔平が胴上げ投手に。
ホーレス・ウィルソン |
野球発祥の地記念碑のミニチュア |
学士会館前の野球発祥の地・記念碑 |
学士会館前の野球発祥の地 |
野球発祥の地記念碑のミニチュアと明治時代のキャッチャーマスク |
明治後半の野球道具 |
一高・ユニフォーム(大正7年頃) |
ベーブ・ルース |
南海ホークス・鶴岡監督 |
ジャイアンツ・V9 |
(参照):野球発祥の地である、神田一ツ橋の学士会館前に記念碑が置かれている。
東京異空間50発祥の地~学士会館と如水会館
7.プロ野球以外
・大学野球
・高校野球
・都市対抗
・少年野球
少年野球チーム 「あこがれの像」打撃フォームを少年にコーチしている場面(昭和35年制作)
8.野球殿堂博物館
野球殿堂博物館 野球殿堂博物館 21番ゲート横 東京ドーム 東京ドーム
野球殿堂博物館には、夏休みということもあって、多くの少年たちも見学に来ていました。ここから将来のスターが生まれるかもしれません。
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