2025年4月10日木曜日

東京異空間299:桜満開6~皇居・三の丸尚蔵館

平川門

 

竹橋の平川門を通って皇居東御苑を歩き、三の丸尚蔵館で開かれている「百花ひらくー花々をめぐる美」展を観てきました。

皇居のお濠である千鳥ヶ淵などは桜の名所となっていますが、東御苑内には、それほど多くの桜はありません。それでも、二の丸庭園の周辺に桜を観ることができます。




平川門


1.皇居・東御苑「二の丸庭園」

皇居東御苑は、旧江戸城本丸、二の丸及び三の丸の一部を皇居附属庭園として整備された。 二の丸は、3代目将軍・徳川家光の時代、江戸城本丸の東側に二の丸御殿建てられ、御茶屋や庭園泉水なども造られた。庭園は、小堀遠州の作といわれる。















〇諏訪の茶屋

庭園の手前には 諏訪の茶屋がある。この数寄屋造りの茶屋は明治45年に吹上御苑に再建されたが、1968年(昭和43年)に現在の場所へ移築された。




〇皇居正門石橋旧飾電燈

二の丸庭園を抜けて草木に囲まれたところに皇居正門石橋旧飾電燈がある。これは、皇居前広場から皇居に通じる、石橋の上に設置されていた6基の飾り電灯のうちの1つ。1893(明治26)年に点灯されて以来、二重橋で90年以上も照らし続けていたという。なお、同じものが、江戸東京たてもの園にも設置されている。


江戸東京たてもの園に設置


2.三の丸尚蔵館「百花ひらく」



花を題材とした皇室伝来の貴重な収蔵品を展示しており、館内でもお花見ができる。

〇ボンボニエール、銀製挿華





銀製挿華


〇《紅梅白梅屏風》今中素友 1923






〇《桜図屏風》跡見玉枝 1932





〇《加賀地方花鳥図刺繍壁掛》図案:玉井敬泉 1928



〇《菊花図額》 1910頃 磁器製の陶板画



〇《動植綵絵》桃花小禽図・牡丹小禽図 伊藤若冲 18世紀






花見の時期は過ぎても、後期の展示が始まり(~
5
月6日まで)、また素晴らしい作品があるので、機会をみて観に行きたいと思います。なお、三の丸尚蔵館は新施設の建設工事に伴い、本展をもって一時休館し、全面開館は令和8年(2026)秋になるとのことです。

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