2023年5月18日木曜日

東京異空間113:草木の精~牧野記念庭園



牧野記念庭園に行ってみました。ここには何度か来ていますが、これほど多くの人が訪れているのを見るのは初めてです。恐るべし!朝ドラというところでしょうか。

(以前、訪れたときのブログは「牧野記念庭園」2021/3/31

1.書斎「繇條書屋 」

牧野記念庭園は、牧野富太郎が大正15年(1926)から94歳で亡くなるまでの30余年を過ごした邸宅跡を昭和33年(1958)に庭園として一般公開した。

この春、牧野の書斎が再現された。蔵書は約45000冊あったという。こちらの旧宅の書斎は、これまでは書籍等があまり置かれていなかった。(その時の写真は、前記のブログに掲載)。

書斎は、「繇條書屋 」という名がついており、難しい漢字だが「ようじょうしょおく」と読み、「ようじょう」とは、草木が生い茂るという意味だそうだ。多くの書籍に囲まれ、多くの草木を研究し、多くの新種を発見し約1,500種の命名も行った牧野が晩年を過ごした場所である。

牧野記念庭園・入口

「繇條書屋 」

復元された「繇條書屋 」

書籍だけでなく、ドウランや標本も置かれている。

書籍の山

「壽衛」は夫人の名

スエコザサに囲まれた銅像(夫人の名から命名したササ)





2.草木の精

日本の植物学の父ともいわれる牧野富太郎(1862-1957)は約40万点もの標本、観察記録をもとに、『牧野日本植物図鑑』などの著作を残した。牧野の生まれた日、5月22日は「植物の日」となっている。牧野は、一生をかけて、ただひたすらに植物に向き合い、探求してきた。そして、自らを「私は植物の愛人として生まれて来た。あるいは草木の精かも知れん。」と語っている。

牧野記念庭園で、「草木の精」を探してみた。

サクラ・センダイヤ(高知の仙臺屋で発見したことから命名)

ホオノキ

ホオノキの芽


モミジ

モミジ

「雑草という名の草はない」という





アジサイ

アカンサス

ホウチャクソウ

ササ

オモト(万年青)

ギボウシ(斑入り)

ギボウシ

クマガイソウ

タマノカンアオイ

オクノカンスゲ


朝ドラ「らんまん」の主人公・槙野万太郎こと、牧野富太郎の植物に対するひたむきな姿勢、自らの好きなことに邁進する「らんまん」な性格は植物だけでなく、人にも好かれたそうです。やはり「草木の精」だったのでしょう。

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