銀座の資生堂ギャラリーで開かれていた十文字美信の写真展「空想の宙(そら)『静寂を叩く』」(2024.8.27~10.20)を観てきました。
兵庫県美方郡香美町にある大乗寺は、円山応挙やその一門の画家たちの襖絵などがたくさんあるので「応挙寺」とも言われています。
大乗寺では障壁画で囲まれる各部屋の空間は立体曼荼羅を構成しているといいます。その客殿を写真家・十文字美信が「空想の宙(そら)」として、新たな空間を撮らえた写真展でした。
*十文字美信(1947-)
日本の伝統文化、絵画、仏像、建築、庭園などを対象に写真を通して新たな日本の美を表現している。仏像写真のなかでは、三十三間堂の千手観音を撮った写真が強烈に印象に残っている。
1.孔雀の間・円山応挙
「孔雀の間」の「松に孔雀図」。墨一色で描かれているにもかかわらず、光の加減で色がついているように見える。
2.芭蕉の間・円山応挙
「芭蕉の間」の「郭子儀図」。制作当時のままの色彩が残る。
3.山水の間・円山応挙
「山水の間」の「山水図」。深山からの水が海原へと広がっていく様を描いている。
4.猿の間・長澤芦雪
蘆雪の描く猿たちは、みな表情が豊かである。
5.雪の庭から
吹雪いている庭から客殿を望む。
6.大乗寺十三室の生きものたち
各部屋には、いろいろな生き物が描かれている。
大乗寺に行ってみたくなる写真展でした。ただ、かなり遠いな。
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