御朱印 |
日野市にある高幡不動尊に行ってきました。正式には、真言宗智山派別格本山 高幡山明王院金剛寺というお寺です。ここには多摩都市モノレールで行きました。降りた駅は高幡不動駅。
高幡不動尊は、成田山新勝寺 とともに関東三大不動の一つと言われ、多くの参拝客が訪れます。なお、三大不動のもう一つは、埼玉県加須市の總願寺(不動ヶ岡不動)、神奈川県伊勢原市の 大山寺(大山不動)あるいは埼玉県飯能市の常楽院(高山不動)とされていて、定まってはいないようです。成田山新勝寺は何度か参拝に訪れましたが、高幡不動尊は初めてです。
ちなみに関東三大厄除け大師は、川崎大師、西新井大師、観福寺大師堂(千葉・香取)で、川崎大師、西新井大師には参拝したことがあります。
(参照):
東京異空間185:厄除けの寺~西新井大師(2024.3.6)
1.沿革
寺伝によると、平安時代初期に慈覚大師円仁が、清和天皇の勅願によって当地を東関鎮護の霊場と定めて山中に不動堂を建立し、不動明王をご安置したのに始まるとされる。
のち建武2年(1335)大風によって山中の堂宇が倒壊し、康永元年(1342)麓に移し建てたのが現在の不動堂とされる。関東で稀に見る古文化財で、続いて建てられた仁王門ともども重要文化財に指定されている。
江戸中期1779(安永8)年に、 大火で数多くの寺宝を焼失した。その後、殊に1975(昭和50)年代以降、五重塔・大日堂・宝輪閣・奥殿等の工事が相継ぎ往時を凌ぐ程の寺観を呈するようになったという。
2.境内
(1)仁王門
室町時代に作られた「仁王門」。国の重要文化財に指定されている。昭和34年に修復。
不動堂から仁王門をみる |
「金剛力士」
仁王門の両脇に安置されている金剛力士。室町時代の作とされる。
(2)不動堂
慈覚大師(円仁)が東関鎮護の霊場として山中に建立した、東京都最古の文化財建造物。
総重量1100Kgを超える巨像で日本一と伝えられる。「丈六」とは、釈迦の身長が1丈6尺(約4.85m)あったというところから、その高さの仏像を「丈六」といい、座像の場合は半分の8尺に造るが、それも「丈六」という。また、丈六よりも大きいものを「大仏」という。
金剛寺H.Pより(https://www.takahatafudoson.or.jp/) |
「奥殿(寺宝殿」に安置。金剛寺H.Pより(https://www.takahatafudoson.or.jp/) |
「賓頭盧尊者像」
不動堂前に置かれている |
(3)大日堂
高幡山の総本堂。昭和50年代に改修された新堂は鎌倉時代様式で入母屋造り。堂内には、大日如来像、鳴り龍天井、土方歳三の位牌なども納められている。
山門 |
山門 |
山門の彫刻 |
大日堂 |
(4)五重塔
平安初期の様式を模した塔。塔高39.8m、総高45m。
(5)大師堂
(6) 五部権現社
境内には、神仏習合の名残りで、いくつかの社がある。
「五部権現社」は寛文11年(1671)再建の貴重な江戸初期の建築物。
「五部権現社」は金剛寺の境内鎮守として創立されたもので、寺伝によると、源頼義が奥州反乱鎮圧に際し、ここに八幡社を勧請し、のちに稲荷、丹生、高野、清龍権現を合祀して五部権現と称するようになったという。
「稲荷社」
「弁天堂」
弁天池の島に建つ朱塗りの小堂で、福徳弁財天を祀っている。
3.仏像等
境内には、観音像、弘法大師像などとともに、石仏が置かれている。また、土方歳三の像がある。
(1)観音像
(2)修行大師像
(3)石仏
(4)土方歳三像
土方歳三(1835-1869)
土方は武蔵国多摩郡石田村(現在の東京都日野市石田)に生まれる。幕末期に新選組の副長として、局長・近藤勇の右腕となり活躍する。 戊辰戦争の最後の戦場になった箱館五稜郭の防衛戦で戦死。
4.菊花展
境内では、菊花祭が行われ、丹精に育てられた美しい菊が飾られていた。なお、高幡不動では、6月のあじさい祭りも人気があるようだ。
5.多摩都市モノレール
西武線の玉川上水から多摩都市モノレールに乗り換え「高幡不動駅」まで行く。多摩都市モノレールは、多摩地域の中央部を南北に縦断するモノレールで、西武拝島線や京王線、相模原線、JR東日本の中央線、小田急の多摩線などといった東西に走る各鉄道路線との乗換駅を結んでいる。1998(平成10)年開業。
沿線はおおむね住宅街で、上から街を見下ろしながら、ゆっくり走るモノレールは、いわば「空中散歩」のような気分になる。天気が良ければ富士山が望める。
門前のそば処で、「健康長寿」と書かれた席で「開運そば」を食べて帰りました。
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