2024年12月15日日曜日

東京異空間261:旧前田家本邸~窓と明かり

旧前田家本邸

 駒場にある旧前田家本邸に3度目の訪問をしました(202411月)。一番最初は20192月に、2度目は20236月に来ています。また、本郷にあった前田家本邸(現・懐徳館)へは、202310月に訪れました。

何度訪れても、そのたびにその豪華さに目を奪われ、何枚も写真を撮ってしまいます。今回は、建物全体というよりは、窓や照明といった明かりにスポットを当ててみました。

(参照):

東京異空間126:旧前田家本邸~前田利為(2023.6.25)

東京異空間154:東大・本郷キャンパスⅠ~懐徳館庭園と育徳園(2023.10.27)


1. 旧前田家本邸

駒場に造られた旧前田家本邸は、本郷にあった加賀藩の敷地と駒場にあった農学校の敷地を旧制第一高等学校と、前田邸とに分割し、交換して建てられたものである。

豪華な洋館の外観はイギリスのチューダー様式で、内部は、王朝風の室内装飾とし、ところどころに唐草や雛菊をあしらった日本の伝統的な文様を施して、日本の情緒を醸し出している。

昭和4年(1929)に洋館が、昭和5年に和館が竣工した。最初は洋館のみを建設する予定であったが、のちに外賓のための施設として和館も計画された。洋館1階は晩餐会を行なう重要な社交の場で、2階は家族の生活の場であった。洋館の前には、西洋風の広大な芝庭を造り、洋館と和館は渡り廊下でつながっており、行き来が出来た。

なお、今回訪れたときは、和館は工事中で閉館していた。

旧前田家本邸

旧前田家本邸

旧前田家本邸(芝庭側から)


2.窓

建物の1階は迎賓館を兼ねていたことから、大きなガラス窓が設けられている。2階は、家族の生活の場であったことから、美しいガラス窓が設けられている。そして大階段の横にはステンドグラスの窓が設けられ、淡く美しい光が届いている、

(1)ガラス窓

第一応接室



サロン

サロン



小客室

小客室

小客室


大食堂

大食堂



(20192月撮影)














(2)ステンドグラス







3.明かり

各部屋は窓からの明かりと天井や壁に設けられた照明により、明るく落ち着いた空間が設けられている。

(1)天井の照明
























(2)壁の照明







大食堂

大食堂

大食堂







(3)部屋の照明



小食堂

書斎

書斎

書斎

書斎


東大駒場キャンパスで開かれた「駒場祭」を見た後に、この旧前田本邸にまわりました。学園祭の賑やかさとは打って変って、豪華な部屋を静かに廻ってきました。

こうした豪華な洋館の邸宅は、旧前田邸のほかにも、旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)、旧岩崎邸、旧古河邸、旧鳩山邸などがあります。

(参照):

思い出のアルバム7~光の芸術2022.7.17

東大駒場キャンパス


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