2023年4月2日日曜日

東京異空間90:鬼子母神堂から法明寺の桜へ

 

法明寺の桜

飛鳥山で都電荒川線に乗り、鬼子母神前で降り、少し歩くと参道があります。その先が鬼子母神堂です。

鬼子母神堂は、法明寺の飛地境内にあり、少し歩くと法明寺の参道は桜並みになっていて、出店も出ていて花見客で賑わっていました。

1.鬼子母神堂

鬼子母神とは、もともと夜叉神の娘で、子供を食らうという恐ろしい鬼女だったが、釈迦に諭され改心してから安産・子育ての守り神として庶民の信仰を集めた。

鬼子母神信仰の広がりとともに、1664年(寛文4)にこのお堂がが建立され、江戸時代中頃には門前に茶屋や料亭が立ち並ぶほどの賑わいを見せた。いまも境内には江戸時代から続く駄菓子屋「上川口屋」がある。

ここ雑司ヶ谷の鬼子母神は、「鬼」のツノがない字を書く。また、「きしぼじん」ではなく「きしもじん」と読む。ただし、都電荒川線の駅名は「きしぼじんまえ」という。

江戸三大鬼子母神のひとつで、あとの二つは、恐れ入谷の鬼子母神といわれる台東区入谷の真源寺、千葉市川の遠寿院で、それぞれ日蓮宗の寺院である。

境内には、入口に仁王像が立つとともに、鬼子母神像が置かれている。その横には「芳武(よしたけ)稲荷神社」がある。武芳稲荷神社は、鬼子母神堂が建つ前からこの地に鎮座した社で、往時には「稲荷の森」と呼ばれた。

脇には樹齢700年といわれる大イチョウがあり、「子授けイチョウ」とも呼ばれている。

中心となる堂宇は、拝殿・相の間・本殿を一体化したいわゆる権現造の建築であり、1664年(寛文4)に建立され、昭和54年に解体復元され国の重要文化財となっている。

鬼子母神参道ケヤキ並木

鬼子母神参道入口

大イチョウ「子授けイチョウ」

武芳稲荷神社

武芳稲荷神社と駄菓子屋「上川口屋」

鬼子母神・本堂

本堂

扁額「鬼」のツノがない

権現造り

権現造り

2.法明寺

鬼子母神堂を出て、少し歩くと法明寺の参道になり、桜並み木となっていて、出店もでている。

日蓮宗の寺院で、山号は威光山。鎌倉時代、日蓮の弟子である日源により創建されたという。本堂は、関東大震災により倒壊し、さらに戦災により焼失し、1959年(昭和34)に再建されたものである。

このお寺の裏手にも威光稲荷神社があり、赤い鳥居がずらりと並んでいる。

参道前の出店

山門

山門

本堂・扁額「威光山」

屋根瓦に「威光山」

鐘楼

山門から

山門の屋根





威光稲荷神社

威光稲荷神社




3.鬼子母神像、七福神

鬼子母神堂の入口には仁王像が立ち、鬼子母神像も置かれている。なかなか鬼子母神像を屋外で見る機会は少ない。さらに雑司ヶ谷七福神巡りとして、鬼子母神堂には「大黒天」、法明寺塔頭・観静院に「弁財天」、池袋駅近くの中野ビルに「布袋尊」が置かれている。

仁王像

仁王像

鬼子母神像

大黒天

弁財天

布袋尊

法明寺は、池袋駅からも10分程度で、この桜の時期は、花見のスポットとして知られているようです。鬼子母神は以前から名前は聞いていましたが、行ったのは初めてでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京異空間249:明治神宮御苑を歩く

  明治神宮 明治神宮へは参拝に訪れることはありますが、明治神宮御苑には入ったことがありませんでした。 10 月下旬に訪れました。 (参照): 東京異空間 81 :明治神宮 ( 内苑)と神宮外苑Ⅰ ( 2023.3.19 ) 東京異空間 171: 明治神宮外苑はいかにして造ら...

人気の投稿