2020年3月17日火曜日

よみがえりの地 10~神の依り代

花の窟

那智大社が那智大滝を御神体として祀るように、神倉神社では、ゴトビキ岩が磐座として祀られ、花の窟では、大きな岩の窪みに神を祀っていた。産田神社には、神籬(ひもろぎ)といわれる石が置かれていた。また、神社では、御神木として巨樹の幹や玉石に注連縄を飾っていた。
熊野では、山、森、川、滝、大樹、巨岩、玉石など、あらゆるものに神・精霊・魂がやどる自然崇拝があるのを見てきた。


そのため、熊野は、「常世の国」(海の彼方にある異界、不老不死、若返りの理想郷)、
「黄泉の国」(人の死後、魂が行き、生活する地下の泉にある異界)、「根の国」(地下にある、あるいは海上にある異界)などといわれる。そしてまた「木の国」から「紀乃国」となったとも。

このように自然に対して畏怖や畏敬の念を抱き、それを神として祀る(ときに荒ぶる神を鎮める)ような樹、根、岩、玉石などをまとめてみました。(必ずしも依り代とはいえないものも含め)

速玉大社・梛(ナギ)の神木






那智大社・樟の神木
























飛瀧神社



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