2020年3月20日金曜日

よみがえりの地 14~南紀の海

熊野三山を詣でて、那智から勝浦、さらに白浜と南紀の海を回ってきた。
 
勝浦の海
宿泊した勝浦では、夕暮れに輝く海、小島を見て、反対側には陽が落ちる熊野の山々を遠望する。ここから、那智の滝も見えるというが・・・。
 
那智の海


勝浦の海

勝浦の島に浦島稲荷神社

勝浦の海

勝浦の海

勝浦の海

勝浦の海

勝浦の海

勝浦から熊野の山々

勝浦から熊野の山々

勝浦から熊野の山々


旅の最終地は、南紀白浜に宿泊した。ここでは、先に取り上げた南方熊楠記念館や、変化にとんだ海岸に足を運んだ。
南紀白浜

白浜金閣寺

白浜の海岸には、浜から続く白砂に熊野三社神社がある。斉明天皇が弟の有馬皇子の勧めにより、牟婁の湯(現在の白浜温泉)に行幸され、当地にあった石に座られた。その腰掛石を磐座とし、御神体として祀ることとなったという。後に、熊野三所権現を勧請して社殿を整えたという。そのため、ここには斉明天皇の行幸(658年)を記念した石碑が建てられている。
また、昭和天皇が南紀行幸された際(1929年)に、乗船した御座船がここに保存されている。このときに南方熊楠が御進講された。
熊楠は、海・山・森が近い、ここ白良浜で、頻繁に粘菌・藻類の採集したという。
熊野三社神社・白浜

熊野三社神社・白浜

熊野三社神社・白浜

熊野三社神社・本殿

熊野三社神社

熊野三社神社・末社

斉明天皇行幸記念碑

昭和天皇の御座船

熊野三社神社・鳥居

白良浜


また、白浜には、海に面して断崖となっている三段壁と千畳敷という自然景勝地がある。
三段壁の近くに、文殊堂という西国三十三所の石仏が置かれていて、一回りすると、一番札所の青岸渡寺から三十三番の華厳寺(岐阜)までも、ここで巡ることができるようになっている。先に青岸渡寺(No.8)で、妻の曾祖母の西国三十三所の奉納経(朱印帳)を紹介した際に、自分たちは三十三所を回ることが・・・、と書いたが、ここで叶ってしまうとは?!
文殊堂

一番札所青岸渡寺・文殊堂

八番札所長谷寺・文殊堂

九番札所南円堂・興福寺・文殊堂


三十三番札所華厳寺(岐阜)

千畳敷は、スロープ状になった白く柔らかい砂岩からなる大岩盤で、打ち寄せる荒波に浸食された海岸線が壮大な景観をみせている。
白良浜・防風林

千畳敷

千畳敷

千畳敷

千畳敷






白良浜

白良浜

白良浜

白良浜

南紀の海岸の美しさ、海の青さ、光り輝く波、夕日に沈む光景を見つめ、この遠い先には補陀落浄土があると信じたのだろうか。なぜに、そこまでの強烈な信仰が生まれたのだろうか。
なお、南紀と房総には、白浜、勝浦など同じ地名がいくつかあります。古くは、紀州人が黒潮に乗って房総に移住し、漁法や醤油の作り方が伝わったということです。千葉の生まれの私としては、ひょっとして、ご先祖は南紀の人?と思ったりして・・・。

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